熊本工が3年ぶり甲子園へ 夏の高校野球熊本大会2024決勝
熊本国府と熊本工業の対戦を通じて、熊本工業が3年ぶりの優勝を手にした試合の様子が描かれている。
熊本工業が先制し、3連続タイムリーで点差を広げる展開と、熊本国府が反撃する中での熱戦が繰り広げられた。
熊本工業の山本投手が要所を締め、優勝を決める活躍を見せ、チームの連帯力や甲子園出場への意気込みが語られている。
106回目の夏の高校野球。聖地への切符をかけて、春夏連続の甲子園を狙う熊本国府と3年ぶりの頂点を目指す熊本工業が対戦しました。
試合は、いきなり動きます。1回、熊本工業の1番・松永昂大が3ベースヒット。続く2番・浦上が犠牲フライで1点を先制します。
さらに、3回、熊工打線が火を吹きます。先制の犠牲フライを放った2番・浦上が左中間を破るタイムリー3ベース。続く3番・上田もタイムリー3ベース。そして、4番・菊山と、3連続タイムリーで点差を広げます。
3回まで毎回ランナーを背負ったピッチングが続く熊本国府・エースの坂井でしたが、4回、初めて3者凡退に抑え、守備でリズムを作ると、その裏、先頭の4番・中嶋がフェンス直撃の2ベース。5番・岡本もヒットでつなぎ、6番・元山の犠牲フライで1点を返します。
攻撃の手を緩めない熊本工業は、6回、2人のランナーを置いて、9番・吉岡が2点タイムリー2ベースで引き離します。
その裏、2アウト3塁のチャンスで、熊本国府の8番・寺尾が三遊間を破るタイムリーで4点差に縮めます。
追いつきたい熊本国府に立ちはだかったのは、熊本工業の先発、2年生・山本。ランナーを背負うも、要所を締めるピッチングで終盤は追加点を許さず、熊本工業が3年ぶり23度目の優勝を手にしました。
山本凌雅投手
「自分よりもすごい3年生を甲子園に連れていけたということが自分の中で、一番うれしいです。(甲子園でも)バックを信じて、打たせて、1つ1つ目の前の戦いを勝っていきたいと思います」
濱口翔太主将
「またここから、甲子園に向けて、もう一回1つになって、甲子園で熊本の代表として、1勝でも多く勝てるようにやっていきたいです」