「約1分15秒間、ブレーキとアクセルを踏み間違えた過失は重大」81歳の女に禁錮2年6か月の実刑判決…自転車の女性はねた後に多重衝突、最高時速は約136キロの“暴走”で3人死傷

AI要約

札幌市西区での交通事故で3人を死傷させた81歳の女性が実刑判決を受けた。

事件では、ブレーキとアクセルを踏み間違えたことが原因とされ、検察は禁錮4年6か月を求刑したが、裁判所は禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡した。

被告は遺族に頭を下げ、免許を返上して2度と運転をしない意向を示している。

「約1分15秒間、ブレーキとアクセルを踏み間違えた過失は重大」81歳の女に禁錮2年6か月の実刑判決…自転車の女性はねた後に多重衝突、最高時速は約136キロの“暴走”で3人死傷

 おととし8月、札幌市西区で乗用車を運転中、自転車の女性をはねるなど、3人を死傷させた罪に問われている81歳の女の裁判…札幌地裁は「約1分15秒間、ブレーキとアクセルを踏み間違えた過失は重大」などとして、禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡しました。

 起訴状などによりますと、札幌市の無職、里村香純被告81歳は、おととし8月、乗用車を運転中、札幌市西区西野4条9丁目の交差点でブレーキとアクセルを踏み間違え、自転車で横断歩道を渡っていた70歳の女性をはねて死亡させた上、その先の交差点で多重衝突事故を起こし、2人に重軽傷を負わせた罪に問われています。

 これまでの公判で、里村被告は起訴内容を認め、弁護人も反省して免許を返上、2度と運転はしないなどとして、執行猶予の付いた判決を求めました。

 一方、検察は、過失は重大として、禁錮4年6か月を求刑。

 こうして迎えた24日午後の公判で、札幌地裁は「約1分15秒間、ブレーキとアクセルを踏み間違え、2つ目の事故時の速度は約136キロに上るなど、危険性が非常に高く、過失は重大」などと厳しく指摘、禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡しました。

 判決後、里村被告は遺族に頭を下げ、法廷を後にしました。