デビュー戦で優勝 和歌山競輪チャリロト杯 三重・松阪の佐藤選手(24)「先輩より遅く、必死に練習」

AI要約

三重県松阪市宝塚町の佐藤大地選手が和歌山競輪場でのデビュー戦で初優勝を果たした。

佐藤選手は野球から競輪選手への転身を果たし、予選、準決勝、決勝を勝ち抜いて優勝した。

佐藤選手は練習を重ねて成長し、予想外の結果に喜びを表現している。

デビュー戦で優勝 和歌山競輪チャリロト杯 三重・松阪の佐藤選手(24)「先輩より遅く、必死に練習」

 今年3月に日本競輪選手養成所(静岡県伊豆市)を卒業した三重県松阪市宝塚町の佐藤大地選手(24)が5~7日に和歌山市の和歌山競輪場で開催された「和歌山競輪チャリロト杯モーニング7FⅡ」に初出場し、デビュー戦を初優勝で飾った。

 佐藤選手(A級3班)は小学生時代は山室山ソフトボールクラブ、中学時代は硬式野球の松阪ボーイズで左腕の投手として活躍。高校は強豪校・岐阜県の私立中京高校に特待生として進学し、卒業後は私立皇學館大学で野球を続けた。しかし、大学3年生の夏に肩を壊したことをきっかけに、方向転換。友人の父親からの勧めもあり、競輪選手を目指すことを決めた。

 デビュー戦となった同杯には男子35人、女子14人が出場。予選、準決勝、決勝と400メートルを4周して競った。

 佐藤選手は初日の予選を1位で通過し、翌日の準決勝で2位となり決勝進出を決めた。最終日の決勝は前受けでスタート。誘導員が外れた残り800メートルで、後方から上がってきた選手を先に行かせて自身は3番手に。ラスト1週目に入るタイミングで追い上げてきた選手の後から2番手に上がり、最後はコーナーの手前から追い込んで一着となった。

 佐藤選手はレース前日、練習中に、自転車を早く進ませるためのペダリングの感覚をつかんだと明かし「これならいけるかも」という気持ちで本番に挑んだという。

 デビュー戦を初優勝で飾ったことについて「養成所を卒業してから、先輩の練習相手にもなれないくらいスピードが遅かった。その中でも必死に練習した結果だと思います。でも、自分が優勝するとは思わなかった。展開に恵まれたのもあると思いますがうれしいです」と喜びを話した。