佐世保・高1同級生殺害から10年 被害者と加害者が通った高校で全校集会 事件の詳細触れず

AI要約

佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生に殺害された事件から10年がたつのを前に、2人が通った高校で全校集会が開かれた。校長は再発防止を誓い、生徒に思いやりと和解の大切さを訴えた。

校長は生徒に、相手の気持ちを考え、多面的に物事を考える経験を積むことの重要性を説いた。そして互いを許し合い、謝罪や和解、心を開くことができるよう促した。

校長は被害生徒を追悼し、事件の詳細には触れず、過度に語る必要はないと語った。全校集会では生徒らが被害生徒に黙とうを捧げた。

佐世保・高1同級生殺害から10年 被害者と加害者が通った高校で全校集会 事件の詳細触れず

 佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生に殺害された事件から10年がたつのを前に23日、2人が通った高校で全校集会が開かれた。校長は講話で「二度と同じようなことが起きないよう、誓いを新たにしたい」と呼びかけた。

 校長は「相手の気持ちを想像し、今起こっている出来事の意味を多面的に考える経験を重ねて。そうすることで、互いに相手を許し合うこと、自分の非を認めて謝罪、和解すること、自ら心を開いて歩み寄ることができるようになる」と訴えた。講話の後、生徒らは被害生徒に黙とうをささげた。

 事件については「本校の1人の生徒がある日突然、不条理に命を奪われ夢を絶たれた」とし、今年も詳細には触れなかった。終了後の記者会見で校長は「事件の被害者、加害者について必要以上に語る必要はない」と話した。