「自分勝手な解釈、遺憾」 紅麹被害報告の認識巡り 厚労相

AI要約

小林製薬の「紅麹」配合サプリメントに関する健康被害問題で、被害情報の報告基準について問題が指摘された。

厚生労働相は、因果関係が疑われる情報があれば速やかに報告すべきだと述べ、遺憾の意を示した。

この問題を受けて再発防止策の策定と社内ガバナンスの見直しを求める姿勢を示した。

 小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントを巡る健康被害問題で、同社が被害情報の行政への報告を「因果関係が明確な場合に限ると解釈していた」と、外部弁護士で構成する「事実検証委員会」が調査報告書で指摘したことについて、武見敬三厚生労働相は23日、「自分勝手な解釈で極めて遺憾」と述べた。

 同省で記者団の取材に応じた。

 武見氏は「医師の判断で因果関係が疑われるとの報告がなされた時点で、報告すべきだった」と指摘。「(公表まで)2カ月も放置されたことで、被害が拡大してしまった」と苦言を呈し、「委員会の指摘を真摯(しんし)に受け止め、再発防止策を早急に策定し、社内のガバナンスの立て直しに取り組んでいただきたい」と同社に注文した。