大分市上戸次で広域ごみ処理施設「新環境センター」の起工式 6市の可燃ごみと3市の資源ごみ処理へ 27年10月の稼働目指す

AI要約

大分市上戸次に整備される広域ごみ処理施設「新環境センター」の起工式が行われた。2027年10月から稼働予定で、6市の可燃ごみと3市の資源ごみを処理する。

センターは延べ床面積約4万2千平方メートルで、1日あたり可燃ごみ690トン、資源ごみ59・4トンを処理。施設内にはウォーキングプールや温浴施設、環境啓発施設なども整備される。

大分市の福宗環境センターと佐野清掃センターは廃止予定で、市は跡地利用の検討を進めている。

大分市上戸次で広域ごみ処理施設「新環境センター」の起工式 6市の可燃ごみと3市の資源ごみ処理へ 27年10月の稼働目指す

 大分市上戸次に整備される広域ごみ処理施設「新環境センター」の起工式が23日、現地であった。老朽化が進む福宗環境センター(市内福宗)と佐野清掃センター(市内佐野)などの代替施設として、大分市を含む6市の可燃ごみと3市の資源ごみを処理する。2027年10月からの稼働を予定している。

 大分や臼杵、津久見、竹田、豊後大野、由布各市の可燃ごみと、大分、臼杵、由布各市の資源ごみを受け入れる。センターの延べ床面積は約4万2千平方メートルで、処理能力は可燃ごみが1日当たり690トン、資源ごみが59・4トンを見込む。各市の負担は排出量などに応じて決まる。

 敷地内(約25・5ヘクタール)には地元住民らの要望を踏まえ、余熱を利用したウオーキングプールや温浴施設、見学コース付きの環境啓発施設などを整備する。市民がごみを持ち込める「ストックヤード」も設ける。総工費は591億円。

 式には約160人が出席。神事の後、足立信也大分市長が「6市の安全で安定したごみ処理や地域活性化の新たな拠点として期待している」、施工者を代表して日鉄エンジニアリングの石倭行人社長が「施設全体の効率化や建設運営費の軽減など全国の自治体の模範となる先進事例。無災害で全力を尽くす」とあいさつした。

<メモ>

 新環境センターの稼働後、大分市の福宗環境センターと佐野清掃センターは廃止予定。市は跡地利用の検討を進めている。