別府市で「ザ・キャビンカンパニー」個展 泉都の過去・現在・未来を表現

AI要約

大分県別府市の地獄温泉ミュージアムで絵本作家「ザ・キャビンカンパニー」の個展「時空温泉1974―2074」が開かれている。タイムカプセルに見立てた立体作品のほか、詩や映像で泉都の歴史や文化を伝える。2025年5月6日まで。

ザ・キャビン―は、阿部健太朗さん(35)と吉岡紗希さん(36)の夫婦ユニット。市制100周年記念事業の一つで、同ミュージアムからの依頼で制作した。

作品のヒントになったのは、雨が大地に染みこみ約50年をかけて温泉となって湧き出るという「別府特有の時間の流れ」。現在を起点に、別府市の過去50年と未来の50年を独自の世界観で表現している。

別府市で「ザ・キャビンカンパニー」個展 泉都の過去・現在・未来を表現

 大分県別府市の地獄温泉ミュージアムで絵本作家「ザ・キャビンカンパニー」の個展「時空温泉1974―2074」が開かれている。タイムカプセルに見立てた立体作品のほか、詩や映像で泉都の歴史や文化を伝える。2025年5月6日まで。

 ザ・キャビン―は、阿部健太朗さん(35)と吉岡紗希さん(36)の夫婦ユニット。市制100周年記念事業の一つで、同ミュージアムからの依頼で制作した。

 作品のヒントになったのは、雨が大地に染みこみ約50年をかけて温泉となって湧き出るという「別府特有の時間の流れ」。現在を起点に、別府市の過去50年と未来の50年を独自の世界観で表現している。

 会場中心に発泡スチロール製の浴槽を設置。ニスでつやを出した段ボール製のタイルを並べ、よりリアルな浴場を再現した。実際に温泉で使ったイスやおけのほか、入浴する子どもたちの像を置き、別府の日常的な風景を演出している。

 浴槽の底には過去と未来の別府を描写。国道10号に見立てた道路の下り車線が過去へ、上り車線は未来へと向かう。「ナショナル」のネオン文字が光る別府タワー、別府大仏など1974年ごろの市内の様子や、おけを持って2074年へと向かう子どもの姿を描いている。

 浴槽の中央には鉄輪地区の湯を使ったオブジェを展示。泉都の過去・現在・未来に思いをはせることができるタイムカプセルをイメージしたという。

 阿部さんは「50年という時をどう生きるのかを問いかけている」、吉岡さんは「別府の歴史や風土、そこで暮らす人々営みを作品に詰め込んだ」とそれぞれ話した。

 ミュージアムは午前9時から午後6時まで。小中学生は千円、高校生以上1500円。