佐賀県内、今年初の猛暑日 佐賀市と唐津市で35度超え 熱中症疑い17人搬送 水分・塩分補給を

AI要約

佐賀県内は20日、猛暑で35度を超える気温が観測され、17人が熱中症の疑いで救急搬送された。

各地で暑さによる体調不良が報告され、熱中症対策が呼びかけられている。

21日は大気が不安定となるため、急な強い雨や落雷、突風に警戒が必要とされている。

佐賀県内、今年初の猛暑日 佐賀市と唐津市で35度超え 熱中症疑い17人搬送 水分・塩分補給を

 佐賀県内は20日、各地で気温が上がり、唐津市で35・4度、佐賀市で35・0度を観測して今年初の猛暑日となった。伊万里市34・7度、白石町34・2度など各地で今年1番の暑さとなり、消防によると、少なくとも17人が熱中症の疑いで救急搬送された。

 県内の各消防本部によると、嬉野市でスポーツの応援中に熱けいれんが出た女性や、エアコンを付けていない室内で気分不良を訴えた小城市の90代女性を搬送した。基山町の祭り会場でも暑さで具合が悪くなった2人が搬送された。

 20日は全国的に気温が上昇し、140地点で猛暑日となった。静岡市では38・9度を観測した。熱中症の適切な予防には、環境省などが発表する「熱中症警戒アラート」の活用が有効。危険な暑さから身を守るため、佐賀県内の自治体は「涼み処」や、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)を準備している。

 県はウェブサイトで熱中症への注意を促していて、特に梅雨時期に急に気温が上がった日や梅雨明けの蒸し暑い日は、体が暑さに慣れていないため熱中症が起こりやすいとしている。湿度が高い日は汗の量が多くなり、十分な水分と塩分の補給が重要になる。

 佐賀地方気象台によると、21日の九州北部地方は梅雨前線の影響で大気の状態が不安定になる見通し。県内では夕方まで急な強い雨や落雷、激しい突風へ注意を呼びかけている。(中島幸毅)