【土日の天気】夏休みレジャーは急な激しい雷雨と猛烈な暑さ警戒

AI要約

週末の天候は不安定で、各地で雷雨と猛烈な暑さになる見込み。

20日(土)は梅雨前線の影響で大気が不安定であり、大雨や猛暑日に注意が必要。

21日(日)も梅雨前線の影響で不安定な天候が続くため、熱中症や雷雨に警戒が必要。

【土日の天気】夏休みレジャーは急な激しい雷雨と猛烈な暑さ警戒

 この土日は、どちらも午後を中心に大気の状態が不安定になりそう。局地的には短時間で道路が冠水するような激しい雷雨となるおそれがある。また、東京都心は2日連続で35℃以上の猛暑日になるなど、各地で体にこたえる猛烈な暑さになりそうだ。夏休みが始まっている地域もあり、山や川のレジャーなどは熱中症や天気の急変に気を付けたい。

 きょう20日(土)は梅雨前線が日本海側に停滞し、前線に向かって雨雲のもとになる湿った空気が流れ込んでいる。そのため九州から北海道の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっていて、石川県小松市では午前6時41分までの1時間に47.5ミリの激しい雨を観測。7月1位の値を更新など局地的に大雨になっている。

 午後も全国的に大気の非常に不安定な状態が続く見通し。特に太平洋側で発雷確率が高く、晴れ間があっても急に短時間で道路が冠水するような激しい雨が降り、警報級の大雨となるおそれがある。落雷、竜巻などの激しい突風やひょうなどにも注意が必要だ。

 急に黒い雲が近づいてきたり、急に冷たい風が吹いてきたら天気が急変するサインとなるため、すぐに頑丈な建物内に移動した方がいいだろう。

 また、湿った空気と同時に暖かい空気も流れ込み、日差しも届くため厳しい暑さになりそう。最高気温は静岡や前橋で37℃、東京都心36℃など全国100地点以上で35℃以上の猛暑日が予想されている。熱中症警戒アラートが今年最多となる30地域に発表されているため、暑さを避けてこまめに水分補給を行うなどの熱中症対策が必要だ。

 あす21日(日)になると梅雨前線が北上するため、午前を中心に晴れる所が多くなりそう。九州北部・中国・近畿などで平年よりやや遅い梅雨明けの発表があるかもしれない。前日より晴れる時間が長い分、最高気温はきょう20日(土)より高い所が多くなりそう。全国150地点以上で35℃以上となり、東京都心は2日連続で猛暑日が予想されている。引き続き熱中症対策を万全にして過ごしたい。

 午前を中心に晴れる所が多いものの、気温の上がる午後は引き続き大気の状態が非常に不安定となりそうだ。あす21日(日)午後は九州から関東付近にかけて発雷確率が高く、梅雨明けした所でも内陸や山沿いを中心に急な雷雨となるおそれがある。

 夏休みが始まっている地域もあり、山や川へレジャーに行く際には熱中症とともに空模様の変化にも気を付けた方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)