流行収まらない手足口病 5月下旬から警報継続、感染者は過去10年で最多更新 予防のコツは? 鹿児島県内

AI要約

鹿児島県内で手足口病が流行中で、感染者数が過去最多の水準に達している。

警報が発令された医療機関数も増加しており、県内各地で感染が拡大している。

県や厚生労働省は手洗いの徹底やウイルス排出期間に注意喚起を行っている。

流行収まらない手足口病 5月下旬から警報継続、感染者は過去10年で最多更新 予防のコツは? 鹿児島県内

 鹿児島県内で、乳幼児を中心に口の中や手足に発疹ができる「手足口病」の流行拡大が続いている。県は5月22日から流行発生警報を発令中だが、7月1~7日に県内51定点医療機関から報告された感染者数は744人。1機関当たり14.59人で、過去10年の最多を更新した。

 県内保健所別に見ると、鹿児島市33.69人、姶良16.00人、川薩、鹿屋12.00人、伊集院11.00人、出水9.67人、指宿5.50人、加世田4.00人、名瀬0.50人だった。大口、志布志、西之表、屋久島、徳之島はゼロ。警報は5.00人を上回ると出され、2.00人を下回ると終息とされる。

 県感染症対策課によると、県内の警報発令は2021年11月以来。過去10年でこれまでピークが最も高かったのは19年の14.02人(6月3~9日)で、15年の13.27人(7月13~19日)が続く。同課は「せっけんで手洗いし、タオルの共有は避けて。症状が治まってもウイルスは便に2~4週間排出される点にも注意が必要」としている。

 全国でも感染者数は過去10年で最多のペースで増加している。7月1~7日の1機関当たりの平均は11.46人で、38都府県が警報レベル。厚労省によると、例年7月下旬に流行のピークを迎える。