元サッカー少年が最初で最後の夏 加計芸北の先発、マウンドで感じた成長と感謝 全国高校野球選手権広島大会2回戦

AI要約

加計芸北の先発2年生吉川陽琉は野球が人生に彩りを与えてくれたエピソードを持つ。

サッカーから野球に転向し、兄やチームメートの助けを借りながら成長した吉川陽琉。

最初で最後の夏の試合で成長を感じつつも、悔しさも感じる吉川陽琉のエピソード。

元サッカー少年が最初で最後の夏 加計芸北の先発、マウンドで感じた成長と感謝 全国高校野球選手権広島大会2回戦

 【全国高校野球選手権広島大会2回戦 沼田9―0加計芸北(16日)】

 加計芸北の先発2年生吉川陽琉は敗戦後、真っ先に周囲への感謝が口をついて出た。「いろんな人に支えられてここまで来られた。1年留年していて投げられるのは今回が最後です」。高校から始めた野球が人生に彩りを与えてくれた。

 元々、サッカーをやっていた。高校入学後、競技に身が入らなくなり留年。そんな時、2歳上の兄も在籍していた同校野球部監督から「本気で野球をやってみないか」と誘われた。

 当初、ろくにキャッチボールもできず、走塁すら分からない状態。兄やチームメートに教わりながら技術を磨いた。昨夏は出番がなかったが、今夏は先発を任されるまで成長。最初で最後の夏は4回2/36失点に終わった。「試合をつくれなかった悔しさはある。それでも、四球の多さが課題だった中、今日は一つもなかったのは成長です」。野球が人生を変えてくれた。