税の仕組み 理解深める 鹿嶋・清真学園中 卒業生税理士が講演 茨城

AI要約

清真学園中で開催された「租税教室」では、3年生140人が税金や財政について学び、税金の重要性や財政課題を理解した。

講義では、税理士による説明やアニメDVDを通じて、税金がなくなった世界での影響を学び、税金の必要性を再確認した。

参加した生徒たちは税金の重要性や選挙の意義を実感し、「税金の使い道を自分たちで決められる制度」に感銘を受けた。

税の仕組み 理解深める 鹿嶋・清真学園中 卒業生税理士が講演 茨城

社会科公民的分野の一環として「租税教室」が清真学園中(茨城県鹿嶋市宮中、飯山克則校長)で開かれた。3年生の140人が参加し、税金や財政の仕組みについて理解を深めた。

社会を支える一員としての自覚を育む目的で、租税教室は毎年1回開かれている。今回は6日に行われ、25期卒業生で出口会計事務所の出口正人税理士が講師を務めた。3年生は夏休みの課題として税に関する作文を書く予定。

講義では、税金の必要性や財政の課題などを説明。税理士の仕事内容に触れた後、税金がなくなった世界をアニメで描くDVDを視聴した。学費が払えないため義務教育を受けられない子どもたちや、年金制度がないために職探しを続ける高齢男性など、暮らしで困る人が登場。出口さんは、国や地方公共団体が提供するサービスは、国民の税金で賄うことを伝え「皆の幸せのために税金は存在している」と強調した。

日本の財政状況としては、国の借金を将来の世代に先送りにしている現状を伝えた。その原因に少子高齢化による働き手の減少があると訴えた。また、国民一人一人が税の使われ方に関心を持ち、選挙に参加することが大切と呼びかけた。

参加した保立歩さん(14)は「税金がある世界で生きていてよかった。税のことを身近に感じられた」と語り、額賀啓丞さん(15)は「選挙を通して、自分たちで税金の使い道を決められるのはすごい制度」と話した。