完歩目指しコースに挑戦 てしかが歩こうよ大会

AI要約

弟子屈町で行われた「てしかが歩こうよ大会」に121人の参加者が雨の中、37・3㌔または55・5㌔を歩いた。

大会は近年のクマの出没や警備の難しさを理由に距離を短縮し、名前も改めて開催された。

実行委員長は今大会を最後に退任し、若い人に大会を盛り上げてほしいと話している。

完歩目指しコースに挑戦 てしかが歩こうよ大会

 大自然の中を歩き、感謝や感激、感動を味わう「てしかが歩こうよ大会」(実行委員会主催)が6日、北海道の弟子屈町内で行われた。道内を中心に全国各地から集まった121人の参加者らが完歩を目指して、雨の中、37・3㌔または55・5㌔の道のりに挑んだ。

 実行委は2005年から昨年まで、コロナ禍による中止や縮小を挟んで15回にわたり、2日間かけて町内のコースを歩き通す「100㎞歩こうよ大会in摩周・屈斜路」を開催してきた。しかし、近年はクマの出没が増えているほか、大会の警備を担当していた警備会社が閉鎖し、夜間の安全確保が難しくなったため、距離を短縮し、大会名も改めた。

 コースは37・3㌔と55・5㌔の2種類を用意。午前7時に川湯温泉を出発し、チェックポイントの砂湯とわこっちカフェを通るのは共通だが、同カフェでの昼食後に前者はそのまま第3チェックポイントの美留和会館へ。わこっちカフェに午前10時30分までに到着した人が選べる後者は、和琴半島入り口と屈斜路プリンスホテルを経由してカフェに戻り、同会館へ向かった。同会館からは硫黄山を経由して川湯ふるさと館へゴールした。

 砂湯のチェックポイントには午前8時10分ごろから参加者が続々と到着し、まんじゅうやバナナでエネルギーを補給して、再び歩きだした。今回で3回目の参加となった、札幌市の会社員齊藤佳苗さん(46)は「今年は雨が降って涼しい。昨年は寒くてきつかったですが、楽です」と笑顔を見せた。

 松山裕一実行委員長は「これまでは道外の参加者が多かったが、今回は7割弱が道内。距離が短くなり、近隣の人が気軽に参加しやすくなったのかも。前回から引き続き参加してくれている人も多い」と話していた。今大会をもって委員長を退任することを決めており「来年以降は若い人が中心に大会を盛り上げてほしい」と後を託した。