独自の視点 表現力光る 富山市ガラス美術館で13日からガラス大賞展、国内外の入選作50点

AI要約

国際公募展「富山ガラス大賞展2024」が富山市ガラス美術館で開催され、入賞・入選作50点が展示された。

入選作品には、多彩な表現力や視点を持つ作品が並び、大賞作品はスロベニアのアーティストが制作した雲のようなインスタレーションだった。

開会式では入賞者が表彰され、審査員からは素材の特質を生かした作品が評価された。

独自の視点 表現力光る 富山市ガラス美術館で13日からガラス大賞展、国内外の入選作50点

 国際公募展「富山ガラス大賞展2024」の開会式が12日、富山市ガラス美術館で行われた。世界各国から集まった入賞・入選作50点を並べ、現代ガラスアートの新たな可能性を伝える。一般公開は13日から10月14日まで。

 富山ガラス大賞展は2018年から3年に1度開き、3回目。今回は50カ国・地域から785点の応募があり、国内外のガラスの専門家ら5人が審査した。

 会場には、入賞の9点を含む入選作50点を展示する。大賞に選ばれたタンニャ・パァクさん(スロベニア)の「rêverie(リヴァリィ)」は、複数の繊細なパーツを天井からつり下げた雲のようなインスタレーション。ほかにも紙とガラスを組み合わせたり、ハエを題材にしたりと、作家独自の視点や表現力が光る作品が並ぶ。

 開会式では入賞者を表彰し、パァクさんが「賞はとても光栄。制作を続けるモチベーションになる」とあいさつ。審査員を務めた国立国際美術館(大阪市)の島敦彦館長が「素材の特質を生かした作品がそろった」と講評した。

 同展実行委員会、富山市、同美術館主催、北日本新聞社共催。