「やんばるくいな座」夜空に羽広げ、天の川で水浴び 沖縄・国頭村が制定、星空観光の推進へ

AI要約

国頭村がやんばるくいな座を制定し、世界自然遺産登録3周年や村の美しい星空をアピールする取り組みを行っている。

やんばるくいな座は夏と冬の2種類で、ヤンバルクイナの特徴や生態を反映した星座で、アストロツーリズムの推進を目指している。

村は星空保護区への登録を目指し、星座の周知を図るために村内の情報共有や星空ガイドへの取り組みを行っている。

「やんばるくいな座」夜空に羽広げ、天の川で水浴び 沖縄・国頭村が制定、星空観光の推進へ

 やんばる地域の世界自然遺産登録3周年や村の美しい星空をアピールするため、国頭村は10日までに村オリジナルの星座「やんばるくいな座」を制定した。

 星座は夏と冬の2種類で、星座にひも付けたストーリーもある。村は星座を活用し、アストロツーリズム(星空観光)のさらなる推進などを目指す。

 やんばるくいな座は日没から約2時間後、南東のさそり座の方角に見ることができる。夏、冬の星座ともヤンバルクイナの特徴である赤い目を赤やオレンジ色の1等星で表し、クイナの生態も反映した。雌雄のクイナが天の川のほとりで出合う場面を冬の星座で描き、出合った2羽の間に生まれたひなが天の川で羽を広げて水浴びをしている姿を夏の星座で表現した。

 村は米国のNPO団体が認定する星空保護区への登録を目指している。今後、村内の星空ガイドへの情報共有などを通じて星座の周知を図る。国頭村観光振興等助言員の仲栄真智さんは「国頭村はクイナの鳴き声を聞きながら星座を楽しめる」と話した。