文京・関口のギャラリーでグループ展「Turning Point」 100回目の節目に

AI要約

 ギャラリー「Hiromart Gallery」で開催されているグループ展「Turning Point」には、過去に個展を開いた経験のある8人の出展作家が参加しており、新作を2作ずつ出展している。

 個展を開催してきた作家たちがそれぞれ独自の作品で参加し、富田伸介さんは魚をモチーフとした銅版画、後藤友香さんは不定型の作品を発表している。

 ディレクターの西山博美さんは、100回目の展覧会に相応しいタイトルのグループ展となっており、作家たちの個性が程よく融合した空間が展示されている。

文京・関口のギャラリーでグループ展「Turning Point」 100回目の節目に

 グループ展「Turning Point(ターニングポイント)」が現在、ギャラリー「Hiromart Gallery(ヒロマートギャラリー)」(文京区関口1)で開催されている。(文京経済新聞)

 2010(平成22)年6月のオープン以来、100回目の展覧会開催となる同展。出展作家は、鹿島幸恵さん、後藤友香さん、榊原正修さん、サトウリツコ、滝口かりんさん、樽井英樹さん、富田伸介さん、ヨセフィン・ロッシングさんの8人。いずれも過去に同ギャラリーで個展などを開いた経験者で、今回のグループ展のために新作を2作ずつ出展している。

 2021年と2022年に同ギャラリーで個展を開いた富田伸介さんは今回、魚をモチーフとした銅版画作品を発表。「新紙幣発行のタイミングにちなんで、日本銀行券の製作で使われる『エングレーヴィング』と呼ばれる銅版画の技法に挑戦した。お札の肖像画のように緻密な彫りと刷りの成果を間近で見ていただけたら」と富田さん。

 2011(平成23)年以降、同ギャラリーで複数回の個展を開催してきた後藤友香さんは、不定型の作品を発表。「現実と非現実が交錯する中にレトロなモチーフも盛り込んだ、遊び心のある世界観を楽しんでほしい」と呼びかける。

 ディレクターの西山博美さんは「開催100回目にちなんでグループ展のタイトルを『Turning Point』とした。作品のテーマは指定せず作家に委ねたが、それぞれの個性が程よく融合した空間になった」とほほ笑む。

 開廊時間は13時~19時。月曜・火曜休廊。8月4日まで。