鈴木敏夫さんに焦点 ジブリ名作誕生の背景に迫る 岡山県立美術館で特別展開幕

AI要約

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんに焦点を当てた特別展が岡山県立美術館で開幕。

鈴木さんの経歴や作品への姿勢、貴重な資料が展示され、ファンが訪れる。

入場者は作品世界を満喫し、展覧会は9月1日まで開催。

鈴木敏夫さんに焦点 ジブリ名作誕生の背景に迫る 岡山県立美術館で特別展開幕

 「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」など、国内外で絶大な人気を誇る数々のアニメ映画を手がけてきたスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんにスポットを当てた特別展「鈴木敏夫とジブリ展」が9日、岡山県立美術館(岡山市北区天神町)で開幕した。初日から大勢のファンらが訪れ、名作誕生の背景に迫る貴重な資料に見入っている。

 鈴木さんは大学卒業後、徳間書店に入社。アニメ専門誌「アニメージュ」の取材で高畑勲(岡山市出身)、宮崎駿両監督と出会い、1985年にスタジオジブリを設立。89年以降、ほぼ全ての劇場作品をプロデュースしている。

 会場では、幼少期からの鈴木さんの歩みを紹介。高畑監督の要求で何度も書き直した「かぐや姫の物語」のタイトルロゴや「もののけ姫」の内容を把握するために記した膨大なメモなどからは、映画製作への妥協のない姿勢が浮かぶ。

 入場者は「千と千尋―」に登場する「湯婆婆(ゆばーば)」のおみくじを引いたり、トトロと記念写真を撮ったり、作品世界を満喫していた。

 山陽新聞社など主催。9月1日まで。7月16、22、29日、8月5、19日休館。土日祝日と8月13~16日、26~30日は時間予約制。