世之主の歴史学ぶ 地域女性団体連絡協議会 知名町

AI要約

鹿児島県知名町地域女性団体連絡協議会が沖永良部島の遺跡見学ツアーを開催。15人が参加し、世之主や家臣の遺跡を巡り島の歴史を学ぶ。

会員らは世之主神社や城跡、墓などを訪れ、2時間半かけて遺跡を巡る。参加者は歴史に興味を持ち、さらに学ぼうと意欲を示す。

特に若者からの興味が高く、17歳の参加者は驚きと興奮を感じ、自主的な学習への意欲を示した。

世之主の歴史学ぶ 地域女性団体連絡協議会 知名町

 鹿児島県知名町地域女性団体連絡協議会(長山美香会長)は6日、600年余り前に沖永良部島を治めていたとされる「えらぶ世之主」の遺跡見学ツアーを開催した。会員とその家族など15人が参加。和泊、知名両町にまたがる世之主や家臣の遺跡を巡り、島の歴史に理解を深めた。

 自分たちの住む島を知ろうと昨年度の文化財ツアーに続いて企画。和泊町歴史民俗資料館専門員の伊地知裕仁さんと知名町教育委員会学芸員の仲田眞一郎さんが案内した。

 初めに知名町下城に向かい、世之主の母が出産時にかゆを炊くため、かまどに使った石をご神体として祭る世之主神社を見学。以降、世之主の城跡や墓、世之主の四天王とされる後蘭孫八の城跡(和泊町後蘭)や屋者真三郎の墓(知名町屋者)などの遺跡を約2時間半かけて回った。

 母親と参加した内彩里さん(17)は「世之主について聞いたことはあったが、詳しくは分かっていなかった。こんなにすごい王様が沖永良部島にいたことに驚いた。自分でもさらに勉強してみたい」と充実した様子だった。