「ロボットアイデア甲子園」自由な発想で活用提案 南信州大会初開催へ 高校生ら参加募集【長野県】

AI要約

飯田市で初開催されるロボットアイデア甲子園の南信州大会が高校生らを対象に、産業用ロボットの活用アイデアを競うイベントである。

地元製造業と生徒をつなぐ機会として、企業からの見学や体験を通して新しいアイデアを考え、発表するコンテストである。

見学会と発表会を通じて、最優秀者は全国大会に進出し、地元製造業の技術や取り組みを広める機会となる。

「ロボットアイデア甲子園」自由な発想で活用提案  南信州大会初開催へ  高校生ら参加募集【長野県】

 高校生らが産業用ロボット活用のアイデアを競う「ロボットアイデア甲子園」の地区大会となる南信州大会が、今月から10月にかけて長野県飯田市で初開催される。企業にあるロボットの見学や体験を通して、新しいアイデアを考え発表するコンテストで、最優秀者は地区代表として全国大会に進む。実行委員長で三和ロボティクス(飯田市川路)社長の沢宏宣さんは「地元製造業を知り、社会で必要な発想力やプレゼン能力を鍛える機会になる。気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。

 ロボットアイデア甲子園は高校生や専門学校生などを対象にしたコンテストで、2019年に始まった。ロボット関連事業者でつくる日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催する。

 飯田下伊那地域で地区大会を開くのは初めて。飯伊は自動化やロボット化が進んだ産業集積地であると協会から開催を依頼された。沢さんと矢崎製作所(同市羽場権現)の矢崎孝弘社長、浜島精機(同市山本)の浜島保人社長の3人が実行委員会をつくり、南信州・飯田産業センターが協力する。3社を含め飯伊の12社が協賛している。

 地方大会は見学会と発表会があり、見学会は7月30、31日、8月8、9日に三和ロボティクスの本社工場(川路)で開く。同社が製造工程で実際に使っている産業用ロボットを見学し、動かす体験もできる。動画などで理解を深め、アイデアレポートを提出する。

 レポートから10人程度を選考し、10月にエス・バード(座光寺)で発表会を開催する。生徒たちが考案したアイデアをプレゼンテーションする。最優秀者1人が12月の全国大会に出場する。

 見学会は4日間のいずれか1日の参加で、時間は午後1時半~同5時。参加費は無料。対象は飯伊8校の高校生と、飯田短期大学や専門学校などの20歳未満の学生。各校へ参加依頼をした浜島さんは「各校とも地元のため前向きな姿勢を示してくれている」と話した。

 矢崎さんは「地元製造業と生徒がつながるきっかけにしたい」と語り、沢さんは「飯伊は多くの企業がロボット化や自動化などに取り組む先進地だということを知ってもらう機会になれば」と語った。

 参加は同大会ホームページから申し込む。申込締切は7月25日。問い合わせは実行委員会(電話0265・48・6555)へ。