【詳しく】BBQコンロにアルコールで学生4人死傷「理事長には何も言えない」「何を言っても無駄」「経営体質が変わらない限り同様の事故が再発する危険性が極めて高い」調査報告書 福岡

AI要約

2023年5月、福岡県柳川市の専門学校で発生したバーベキュー事故について、調査報告書が提出された。

調査報告書では、理事長や職員の過失が事故の原因であると指摘されている。

経営体質の改善がなければ同様の事故が再発する危険性が高いと警告が出された。

【詳しく】BBQコンロにアルコールで学生4人死傷「理事長には何も言えない」「何を言っても無駄」「経営体質が変わらない限り同様の事故が再発する危険性が極めて高い」調査報告書 福岡

去年5月、福岡県柳川市の専門学校でバーベキューの火が燃え移り学生4人が死傷した事件です。事件から1年以上たった4日、学校が設置した第三者委員会が調査報告書をまとめ、学校側に提出しました。

この事件は2023年5月、福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で行われたバーベキュー大会で、職員が火がついた炭が置かれたコンロにアルコールを注ぎ入れ、火が男子学生4人に燃え移ったものです。4人のうち、当時18歳の男子学生が死亡しました。

理事長と職員2人が、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されています。

調査報告書では「事案の本質」として、以下の3つを挙げました。

①古賀理事長が、バーベキューコンロの火起こしとして、火気厳禁にもかかわらずアルコールの利用を発案し、実行した。

②風通しの悪い閉塞した組織風土のもと、古賀理事長の発案に対し、職員から反対意見が出なかった。

③古賀理事長からの直接の指示はなかったものの、職員がコンロの火力を上げることを、古賀理事長の意に沿うものと考え、とっさの判断でアルコールをコンロに投入した。

その上で、長期にわたり古賀理事長による強権的経営が続く中、職員には「理事長には何も言えない」「何を言っても無駄」という職場意識が醸成され、古賀理事長の遵法(じゅんぽう)意識や危機管理意識の麻痺・欠如と相まって引き起こされた重大事故と言えると総括しました。

さらに、経営体質が変わらない限り、同様の事故が再発する危険性が極めて高いと指摘しました。