「経営体質が変わらない限り、同様の事故が再発する可能性が極めて高い」美容学校生4人死傷のバーベキュー事故 第三者委員会が調査報告書

AI要約

去年5月、福岡県柳川市の美容専門学校でバーベキューの火が燃え移り、生徒4人が死傷した事故について、第三者委員会が調査報告書を提出しました。

事故の原因は消毒用アルコールの投入であり、経営体質の問題も浮き彫りになっています。同様の事故再発の危険性が指摘されています。

事故はバーベキュー中の火災によって生徒4人が死傷したもので、原因について詳細が明らかにされました。

「経営体質が変わらない限り、同様の事故が再発する可能性が極めて高い」美容学校生4人死傷のバーベキュー事故 第三者委員会が調査報告書

去年5月、福岡県柳川市の美容専門学校でバーベキューの火が燃え移り、生徒4人が死傷した事故について事故の原因などを解明する第三者委員会が、調査報告書を提出しました。

事故の原因となった消毒用アルコールの投入について「理事長がバーベキューコンロの火起こしとして火気厳禁にもかかわらずアルコールの利用を発案した」などとしたうえで「経営体質が変わらない限り、同様の事故が再発する可能性が極めて高い」と指摘しています。

この事故は去年5月24日、柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で全校生徒およそ470人が参加してバーベキューをした際20代の男性職員が消毒用のアルコールを炭火にかけたところ爆発的に炎上し生徒4人が死傷したものです。

この事故の原因などを解明する第三者委員会が4日、調査報告書を提出しました。

第三者委員会は、事故の原因となった消毒用アルコールの投入について「古賀英次理事長がバーベキューコンロの火起こしとして火気厳禁にもかかわらずアルコールの利用を発案した」「古賀理事長からの直接の指示はなかったものの、加害職員がコンロの火力を上げることを古賀理事長の意に沿うものと考え、とっさの判断でアルコールをコンロに投入した」などと報告。

そのうえで、「長期にわたり理事長による強権的経営が続く中、教職員には『何を言っても無駄』という職場意識が醸成され、理事長の遵法意識や危機管理意識の麻痺・欠如と相まって引き起こされた重大事故」「経営体質が変わらない限り、同様の事故が再発する可能性が極めて高い」と指摘しています。