健康状態を客観視 民間と連携し無料アプリ 9月から三重・松阪市

AI要約

三重県松阪市は、健康づくりに役立ててもらおうと市の活性化に関する包括連携協定を結ぶ国分中部㈱などと連携し、9月から健康管理アプリ「SOULApie」の無料提供を始める。

市の健康づくりに取り組むための施策や特典、アプリの詳細について。

カード利用や市民参加状況、事業費、試験導入後の検証、本格導入の検討について。

健康状態を客観視 民間と連携し無料アプリ 9月から三重・松阪市

 三重県松阪市は、健康づくりに役立ててもらおうと市の活性化に関する包括連携協定を結ぶ国分中部㈱(名古屋市)などと連携し、9月から健康管理アプリ「SOULApie」(ソウラパイ)の無料提供を始める。対象は市内の住民登録者。20歳以上の利用者にはポイントを付与し、アプリ活用を国分中部と共同提案したマックスバリュ東海㈱(静岡県浜松市)の松阪市内店舗で買い物した際に特典もある。

  市の健康づくり 取り組み参加で特典も

 昨年12月、両社から市の公民連携窓口「共創デスク」に提案があった。試験導入するアプリは国分中部と業務提携する情報通信業・SOULA㈱(東京都港区)のシステム。利用者が食事、運動、睡眠などの生活習慣に関する情報を入力すると、蓄積結果から健康状態を客観視できる。生活改善に向けた「目標」を選べば、達成に向けた生活指導をアプリから受けることもできる。

 蓄積した情報は「ヘルスケアビッグデータ」としてマーケティングなどにも活用できるが、市健康づくり課によると、今回の市事業では利用情報は市にのみ提供される。

 一方、市では2018(平成30)年から県と連携し「市健康マイレージ事業」を展開。20歳以上の市内住民登録者を対象に、市の健康づくりの取り組みに参加するとポイントを付与し、ためると「三重とこわか健康応援カード」がもらえる。カードを協力店で提示すると特典が得られる。ただ参加者は昨年度481人で市の20歳以上人口13万1292人(6月1日時点)の0.3%。同課ではアプリの試験導入で市健康マイレージ事業への波及効果も期待する。

 カードは市内のマックスバリュ6店舗でも使え、買い物代金の割り引き特典がある。

 事業費はアプリ稼働費や広告費などで117万7千円。開会中の市議会6月定例会で関連議案可決後、9月1日から開始する。2月末まで試験導入し、「市民の意識や行動に変化はあったか」などを検証。来年度以降の本格導入を検討する。