博多祇園山笠が開幕! 福岡市の上川端商店街に「ガンダム山笠」現る

AI要約

博多祇園山笠が夏の訪れを告げ、機動戦士ガンダムをモチーフにした山笠が初登場した。

博多人形師によって制作された飾り山笠が市内13か所で展示され、祭りの熱気が漂う。

八番山笠の上川端通はガンダムとのコラボで存在感を高め、高さ10メートルのガンダム模型が見どころとなっている。

 福岡市に夏の訪れを告げる「博多祇園山笠」が7月1日に開幕しました。市内各所で「飾り山笠(やま)」の公開が始まり、博多区の上川端商店街には人気アニメ「機動戦士ガンダム」をモチーフにした飾り山笠が初登場。同商店街は”走る飾り山笠”で知られ、長い祭りの歴史で初めて、ガンダムの山笠が街なかを疾走します。

 7月15日までの山笠期間中、博多人形師が思いを込めて制作した飾り山笠が市内13か所で展示され、街行く人を楽しませます。最終日の早朝には各流(ながれ)の男たちが「舁(か)き山笠」を担ぎ、「オイサ、オイサ」の掛け声で街を走り抜ける「追い山笠」が行われ、祭りの熱気は最高潮に達します。

 八番山笠の上川端通は、この追い山笠にも参加する唯一の飾り山笠です。飾り山笠の装飾は、櫛田神社を向いた表に施す武者や歴史ものに対し、裏側の見送りは童話やアニメを題材にすることが多く、上川端通は今回初めてガンダムを選びました。

 テレビ放映の開始から今年で45年を迎えた機動戦士ガンダムは、最初のシリーズ以降も新作がリリースされ、海外にも多くのファンがいます。福岡市内は、キャナルシティ博多に国内屈指の「ガンプラ」販売拠点、ららぽーと福岡に実物大「ν(ニュー)ガンダム立像」(高さ24.8メートル)があり、海外からも熱い視線が注がれています。

 今年は上川端商店街が山笠に参加して60年の節目にもあたることから、福岡観光の新たな”目玉”として存在感を高めているガンダムとのコラボが実現したそうです。

 八番山笠の見送りの標題は「ガンダム 博多迅雷伝」。山笠は高さ10メートル、重さ2トンを超え、人形飾りが動く仕掛けも見どころの一つです。

 モデルは、ららぽーと福岡にそびえる「RX‐93ff νガンダム」です。映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)の機体をベースに富野由悠季監督が監修し、鮮やかなトリコロールのカラーリングが施されています。