SL大樹カプセルトイに飲食サービス券 「日光の社寺」世界遺産25周年、東武鉄道が特別企画 観光客回遊で地域活性化へ

AI要約

東武鉄道は東武日光駅で特別企画を始める。SL大樹関連グッズのカプセルトイにサービス券を同封することで地域の活性化を図る。

カプセルトイには職員手作りの缶バッジやヘッドマークが入っており、観光客から好評を得ている。月平均で千個以上売れている。

地元の飲食店や物産店が参加し、サービス券やノベルティ交換券を提供。限定2千個で9月末まで実施される。

SL大樹カプセルトイに飲食サービス券 「日光の社寺」世界遺産25周年、東武鉄道が特別企画 観光客回遊で地域活性化へ

 東武鉄道は7月1日から、東武日光駅で販売中のSL大樹(たいじゅ)関連グッズの缶バッジが入ったカプセルトイに、地域の飲食店で利用できるサービス券などを同封した特別企画を始める。「日光の社寺」が今年、世界遺産登録25周年を迎えるのを記念した企画で、今回の取り組みを通じて地域の商店をPRするとともに観光客の回遊性を高め、街全体の活性化につなげたい考えだ。

 同駅では現在、大樹のヘッドマークなどをデザインした職員手作りの缶バッジ、20種類以上を取りそろえたカプセルトイの販売機2台を待合室に設置している。カプセルは1個200円。鉄道ファンや海外からの観光客らから人気が高く、月平均で千個前後売れるという。

 同社は今年12月、日光の社寺が世界遺産25年を迎えることから、カプセルトイに当たりくじ的な要素を盛り込むアイデアを企画。二社一寺周辺の飲食店や物産店などが加盟する「日光東飲食物産組合」と「日光二社一寺前飲食物産業組合」に協力を依頼し、両組合を通じて協賛店舗を募り実現にこぎ着けた。

 参加するのは両組合加盟店のうち23店舗。カプセルトイに入る「当たりくじ」として、参加店で利用できる飲み物1杯無料、食べ物1点無料といったサービス券や東武鉄道によるノベルティ交換券などを用意する。2千個限定で9月末まで実施し、なくなり次第終了する。

 日光東飲食物産組合の亀田祐司(かめだゆうじ)組合長と、日光二社一寺前飲食物産業組合の古田秀夫(ふるたひでお)組合長は「地元の組合が参加する形で25周年を祝う企画を行うのは初めて。今回をきっかけに、私たちも12月に向けてさまざまなイベントを考えていきたい」と話した。同駅の谷田貝淳(やたがいじゅん)駅長も「皆さんと一緒に25周年を盛り上げ、国内外の観光客が地域を回遊してもらえるようにしたい」と話している。