「被災地に元気届ける」 鳴戸部屋が富山初合宿、欧勝海(津幡出身)ら名古屋場所へ決意

AI要約

大相撲の鳴戸親方率いる鳴戸部屋が初めての富山合宿を行った。

合宿では被災地支援や地元選手との交流が行われた。

力士たちは富山や石川の元気を届ける意欲を示した。

「被災地に元気届ける」 鳴戸部屋が富山初合宿、欧勝海(津幡出身)ら名古屋場所へ決意

 大相撲の鳴戸親方(元大関琴欧洲)が率いる鳴戸部屋が26日までの3日間、射水市内で初めての富山合宿を行った。部屋には能登半島地震で被災した石川県津幡町が古里の十両、欧勝海(おうしょううみ)が所属しており、同じく被災した富山県民に向け「7月の名古屋場所は富山、石川両県出身力士が頑張り、元気を届けたい」と語った。

 合宿は射水市二口(大門)のグリーンパークだいもん相撲場で24日にスタート。5月の夏場所で新入幕ながら敢闘賞を受賞した幕内の欧勝馬(おうしょうま)ら13人の力士が高岡向陵高校、アイシン軽金属(射水市)の両相撲部員と汗を流した。

 親方によると、富山を訪れたことがあり、施設が充実している大門での合宿を計画していたものの、新型コロナの影響で延期されたという。部屋の力士が地元の選手と稽古を重ねたことに、親方は「高校生や社会人と交流でき、とても良かった」と話す。

 欧勝海は4月、被災地支援として開催された勧進大相撲の際、幕内の朝乃山(富山市出身、高砂部屋)らと土俵に並び、あいさつに臨んだ。「石川県と同様、富山も地震で大変だったと思う。相撲で石川と富山を盛り上げられたらいい」と語った。