天城町でパッション品評会  徳之島 特産品の知名度向上へ

AI要約

天城町産パッションフルーツ品評会が開催され、最高賞の金賞は藤山貴也さんと須川俊和さんが受賞した。

品評会では町内の生産者から10点の出品があり、審査委員が6項目で評価を行った。

受賞者は互いに情報交換し技術向上に努めており、今後もパッションフルーツの品質向上に努める意向を示している。

天城町でパッション品評会  徳之島 特産品の知名度向上へ

 天城町産パッションフルーツ品評会(同町技術連絡協議会園芸部会主催)が26日、同町農業センター(同町瀬滝)で開かれた。町内の生産者から10点の出品があり、藤山貴也さん(39)=同町兼久、須川俊和さん(39)=同町平土野=が最高賞の金賞を受賞した。

 品評会は町全体の品質向上や生産者の技術の研さんなどが目的で、2022年に初開催した。鹿児島県、町、同センター、JAあまみ天城事業本部の農政関係者ら5人の審査委員が、▽玉ぞろい▽実詰まり▽着色▽果皮の状態▽糖度▽酸度-の6項目で採点した。

 銅賞受賞の吉川勝也さん(40)=同町瀬滝=を含め受賞者3人は古くからの知人。互いに情報交換して技術向上に努めている。栽培歴4年で2回目の金賞受賞となった藤山さんは「今期はかん水の量を減らしたのが効果的だった。来年も金賞を目指す」と笑顔。栽培歴8年で初の金賞を手にした須川さんは「今年は新しい植え方に挑戦したのが奏功した。金賞に満足せず安定して良いものをつくれるように努めたい」と次の目標を掲げた。

 審査と総評を務めた県大島支庁徳之島事務所農業普及課の松本徹課長は「力作ぞろいで甲乙つけ難かった。今後も生産者同士で切磋琢磨(せっさたくま)して栽培や選果選別の技術向上に努め、特産品としての知名度向上につなげてほしい」と生産者を激励した。

 同町の例年のパッションの出荷量は約20トン。関係者によると今季は2月末から3月にかけての低温と日照不足の影響が懸念されたがその後の生育は順調で品質、収量ともに例年並みの見込み。