敵味方の別なく、国の別なく沖縄戦の戦没者が刻まれた平和の礎、県外からは検索できないの!? 沖縄戦79年

AI要約

平和祈念公園内の平和の礎に刻銘された戦没者24万2225人の名前が検索できるシステムについての要望が寄せられている。

検索機は公園内に2カ所設置されており、現在インターネット上では公開されていない。

29年経った現在も刻銘の有無について問い合わせがあり、対応は沖縄県に問い合わせる形で行われている。

敵味方の別なく、国の別なく沖縄戦の戦没者が刻まれた平和の礎、県外からは検索できないの!? 沖縄戦79年

 「平和の礎に誰が刻銘されているのか、県外からも検索できるようにしてほしい」。23日の慰霊の日を前に沖縄県外在住の読者からこんな問い合わせが寄せられた。糸満市摩文仁の平和祈念公園には、79年前の沖縄戦で亡くなった国内外の戦没者24万2225人の名前が刻まれた「平和の礎」がある。刻銘された名前は、平和祈念公園内にある無人の検索機で、全人名を誰でも検索できる。

 読者の要望について沖縄県の担当者に聞いてみた。

 礎の名前が探せる検索機は、平和の礎の入り口と、隣接する県平和祈念資料館の2カ所に設置されている。検索のシステムは公になっており、その場に行けば誰でも見ることができる。しかしインターネット上には公開されていない。

 平和の礎を所管する沖縄県平和・地域外交推進課の担当者は、ネットに公開されていない経緯について「元々は、平和の礎の現場を訪れて、名前を確認して場所がどこにあるのかを検索するシステムで、どこにあるのか確認する意味合いが強かった。それ以来、現状のままになっている」と説明した。

 建立から29年がたつ今も刻銘の有無についての問い合わせが国内外からあるという。担当者は「県に問い合わせいただくと、刻銘されているかどうかすぐ答えられる」と、現状は沖縄県への問い合わせで対応していると説明する。