鹿児島県知事選 期日前投票スタート「離島流通改善」「子育て支援」期待

AI要約

20日告示された県知事選挙の期日前投票が21日から始まり、奄美市内で市民が意中の候補者に投票する姿が見られた。

奄美市内には3地区に1か所ずつ期日前投票所が設置され、住所地に関係なくどこでも期日前投票が可能である。

有権者数の増加により期日前投票が重要視されており、投票日までに投票できない有権者が前もって投票できる制度である期日前投票は6日まで受け付けられる。

鹿児島県知事選 期日前投票スタート「離島流通改善」「子育て支援」期待

 20日告示された県知事選挙の期日前投票が21日から始まった。奄美群島内で有権者数が最も多い奄美市は3地区に1か所ずつ期日前投票所を開設。市民が足を運び、意中の候補者に1票を投じる姿が見られた。

 奄美市が開設している期日前投票所は、名瀬地区が市役所2階市民・行政情報コーナー(投票時間午前8時半~午後8まで)、住用地区が住用総合支所3階大会議室(同午前8時半~午後6時まで)、笠利地区が笠利総合支所1階防災関係資料室(同)。住所地に関係なく、どこでも期日前投票ができる。

 市選挙管理委員会事務局によると、初日午前中は3か所計で58人が投票した。県政のかじ取り役を選ぶが、投票した名瀬幸町の男性(55)は「選挙には必ず行って投票している」と話し、「鹿児島が良くなり、島の暮らしが良くなるようにしてほしい。離島は船舶での輸送費負担が大きい。それが離島の物価高をより深刻にしており軽減化できないか。また定期船が長期欠航すると生鮮食品などが不足することから、こうした流通面を改善してもらいたい」。名瀬安勝町の女性(38)は「子育て支援の充実に期待して投票した。離島は航空路線に頼るだけに、運賃助成だけでなく飛行機の増便も航空会社に働き掛けてほしい」と語った。

 県選挙管理委員会によると、期日前投票を利用する有権者は増加しており、4年前の前回知事選で県全体の投票率は17・44%(約23万人)となり、参院選とのダブル選だった8年前の前々回を0・16?上回り過去最高となった。今回の期日前投票の状況について24日(23日現在)に1回目の中間発表を行う。投票日当日、仕事や旅行などで投票できない有権者が前もって投票できる制度である期日前投票は6日まで。

 今回の知事選には、新人で元自民党県議の米丸麻希子氏(49)、新人で市民団体共同代表の樋之口里花氏(52)、現職で2期目を目指す塩田康一氏(58)=いずれも無所属、届け出順=の3人が立候補。現職に新人2人が挑む三つどもえの構図となっている。