交番勤務の若手署員が「職務質問」訓練 緊迫感漂う現場、心がけたことは?

AI要約

滋賀県警高島署は若手署員のスキルアップを図るため、職務質問の訓練を実施した。

署員は実際の事件を想定し、刃物所持や大麻所持などの事案に対応する動きを練習した。

訓練では、緊迫感を持って不審者に接し、所持品を発見するためのスキルを高める取り組みが行われた。

交番勤務の若手署員が「職務質問」訓練 緊迫感漂う現場、心がけたことは?

 滋賀県警高島署はこのほど、若手署員のスキルアップを図ろうと、職務質問の訓練を行った。署員は実際の事件を想定し、きびきびとした動きを見せていた。

 地域課所属で交番勤務の2~5年目の4人が、2人一組で2パターンの事案に臨んだ。

 「刃物または大麻の所持」とだけ告げられ、深夜のパトロール中にコンビニの駐車場に不審車両が止まっているという想定でスタートした。不審者役の署員に降車してもらった後、免許証や所持品をチェックし、車内を点検。模造品を用い、刃物の場合は運転席の下からナイフを発見し、大麻の場合はバッグの中のたばこの箱に隠していたのを見つけ出し、任意同行までの動作を訓練した。

 署員は、最初は日常会話のように不審者に接していたが、所持品を見つけると鋭く尋問するなど緊迫感を漂わせた。ナイフ所持の対応をした井上美久巡査(23)は答えの内容の矛盾に備えるために「普通の会話の中から裏付けできることを聞こうと心がけた」と話していた。