「非常にしつこく」オウム真理教の施設で勧誘受けた…長野県知事が30代のころ「振り返って考えると恐ろしい状況だったかも」 松本サリン事件30年
オウム真理教が起こした松本サリン事件から30年が経過し、長野県知事の阿部守一氏が教団施設での勧誘経験を告白。
阿部知事は事件を振り返り、若者の巻き込みを懸念し、二度と同様の事件が起こらないよう呼び掛け。
個人的に施設を訪れた際は、信じないタイプであり、勧誘には抵抗したが、後にその状況を恐ろしいと感じたと述べた。
オウム真理教が起こした松本サリン事件から6月27日で30年。長野県の阿部守一知事(63)は30代のころに教団施設で勧誘を受けた経験があることを明かしました。
長野県・阿部守一知事:
「オウム真理教の一連の事件は、世間を震撼させた許しがたいものだったと思っています。ああいう活動に多くの若い人たちがかかわって、犯罪行為を犯すようになってしまったことは(当時の)時代背景・社会状況、こうしたこともわれわれ考え続けなければいけないのではないかなと思っています」
6月20日の定例会見でこう述べた阿部知事。
20日に発生から30年を迎える松本サリン事件の犠牲者の冥福を祈るとともに、「若者がオウム真理教のような組織の活動に巻き込まれることが二度と起こらないような社会を作らないといけない」としました。
さらに―
長野県・阿部守一知事:
「私も一度だけですけどオウム真理教の施設に個人的に、ある人に誘われていったことがありますけども」
オウム真理教が一連の事件を起こす前、自身が30代のころに、ある人に誘われ、一度だけ教団施設を訪れ、そこで勧誘を受けた経験があると明かしました。
長野県・阿部守一知事:
「私の場合はあまりいろんなことを言われても素直に信じないタイプだったので、いろいろ言われたことに反論しながら、ちょっと何て言うか、振り返って考えると恐ろしい状況だったかもしれないなと思いますけど。私がその某施設に行ったときはまだ、社会的な問題にはなっていない時期だったと思いますので、あまり社会の問題と結びつけては考えなかったですね。非常にしつこく勧誘するなという風には思いました