ピンク色の種 あのスーパーフードを栽培 遊休農地の有効活用を 台風で大きな被害 長野市長沼地区

AI要約

5年前の台風19号で甚大な被害を受けた長野市長沼地区で、ソルガムの栽培が始まった。

福田里江子さんがソルガム栽培を通じて、災害復興とスーパーフードの普及に取り組んでいる。

長沼地区の遊休農地を活用し、ソルガムの収穫を通じて地域の活性化を図っている。

ピンク色の種 あのスーパーフードを栽培 遊休農地の有効活用を 台風で大きな被害 長野市長沼地区

5年前の台風19号で甚大な被害を受けた長野市長沼地区。遊休農地を有効に活用しようと、“スーパーフード”として注目されているあの穀物の栽培が始まりました。

ピンク色の小さな種。

長野市長沼地区で始まったソルガムの栽培です。ソルガムは麦やイネなどと並ぶ世界五大穀物の一つ、とされています。ポリフェノールなどの栄養価が高く、“スーパーフード”として注目されています。

発起人の長野市の福田里江子さんです。

福田里江子さん

「友達のお子さんが小麦アレルギーで、ソルガムはグルテンフリーとお聞きしていたので、いろんなものに挑戦したいな思って」

この日はソルガムの普及などに取り組む団体と協力して、およそ70アールの畑に種をまきました。

1歳の女の子もお手伝いです!

初めてのソルガム栽培。福田さんにはもう一つの思いがありました。5年前の10月に台風19号で被災した長沼地区。千曲川の堤防が決壊し、甚大な被害を受けました。当時、親族が被災し、災害ボランティアも行った福田さん。被災後、遊休農地が多いことを知りました。

福田里江子さん

「災害が起きてから荒れた土地が多くて草がぼうぼうになっている。知り合いの方も草刈りだけで年間万単位飛んでいっちゃうから誰かに貸したいという声をいただいて」

長野市によりますと、長沼地区の遊休農地は去年の調査で1.5ヘクタールあることが分かっています。

Q.今後他の土地の利用も?

福田里江子さん

「お声はかかっていますのでみんなボランティアさんが集まってきてくださっているので、手がかけられる以上は増やしていきたいなと思っています」

ソルガムは10月中旬に収穫し、およそ1トンを見込んでいます。