県保育大会 「横の関係深め協力を」【山陽小野田】

AI要約

県保育協会主催の第52回県保育大会が開催され、約300園の職員500人が参加。出生状況や子育て施策を共有し、子どもの権利と育ちを保障する社会を目指して学びを深めた。

出井会長は保育環境の重要性に言及し、永年勤続者表彰ではねたろう保育園の中村満理恵さんが表彰。三好美子課長は県内の出生数と婚姻件数の減少トレンドを報告。

今年度の子育て支援・少子化対策としての取り組みや研究発表、特別講演などが行われた。

県保育大会 「横の関係深め協力を」【山陽小野田】

 県保育協会(出井真治会長)主催の第52回県保育大会が8日、山陽小野田市民館で開かれた。加盟する約300園の職員500人が参加。県内の出生状況や子育て施策を共有し、講演や研究発表を通じて、すべての子どもの権利と育ちを保障していく社会の実現を目指して学びを深めた。

 

 保育士の資質向上などを目的に、毎年県内各市を持ち回りで開催。開会式で、出井会長は「子どもが安全に過ごせる保育環境、保育者にとって風通しの良い職場をつくることが、事故や不適切保育を防ぐ大事な事柄だと考える。横の関係を深めながら協力し合いたい」とあいさつ。15年以上の永年勤続者表彰では、受賞した50人を代表し、ねたろう保育園の中村満理恵さんが賞状を受け取った。

 

 県こども政策課の三好美子課長は県内の出生数について、1949年の5万308人をピークに減少し、2022年は統計が残る中で過去最低の7762人となったことを報告。同年の婚姻件数は4593件で過去最低となったことも付け加えた。

 

 今年度の子育て支援・少子化対策として、新たに保育士の独自加配と保育補助者の配置、マネジメント支援を行う「こどもまんなか保育体制強化事業」について説明。保育士の確保のため、保育士養成施設に通う学生への修学資金貸付事業の対象を県外に拡大することなども紹介した。

 

 山陽小野田、宇部、下松支部による研究発表で、山陽小野田は子どものかむ力を育てることをテーマに活動結果を報告。徳島県出身の児童文学作家、くすのきしげのりさんによる特別講演も行われた。