障害者用の偽駐車利用証出回る 栃木県発行のデザインに酷似 サイト運営に削除要請中

AI要約

県が発行する障害者用駐車場利用証と似た「駐車場許可証」がネット上で販売されていたことが明らかになった。

デザインが酷似しており、県名と県章がなかった許可証が数百円で販売され、「売り切れ」の表示がされていた。

県は販売が制度趣旨に反する行為であると指摘し、適正利用を呼びかけている。

障害者用の偽駐車利用証出回る 栃木県発行のデザインに酷似 サイト運営に削除要請中

 障害者用の駐車場を利用しやすくするため、県が当事者らに交付する「おもいやり駐車スペース利用証」のデザインと酷似した利用証がインターネットサイトに出品されていたことが7日、県などへの取材で分かった。通常は障害者らが県内市町などに申請し、無料で交付を受ける。県はデザインをまねて作られたとみており、サイトの運営元に削除を要請している。県は「販売は本来の制度趣旨から外れたやり方だ」と指摘し、広く適正利用を呼びかけている。

 県などへの取材によると、ネット上の少なくとも二つのサイトに、県発行の利用証と似たデザインの「駐車場許可証」が出品されていた。数百円の価格設定で、7日時点ではいずれも「売り切れ」の表示だった。

 県の利用証には「おもいやり駐車スペース利用証」の名称の他、車いす利用者、つえをつく人、妊婦のピクトグラムが描かれ、下部に「栃木県」と県章が記載されている。出品された許可証はデザインが酷似し、県名と県章がなかった。