街で聞いてみた 沖縄県議選・県民の関心事は?

AI要約

沖縄県議会議員選挙が告示され、地域の声や要望が集まっている。関心事は子育て支援や交通手段、給料の低さと物価の高さ、医療サポートの充実など様々。県民は、身近な課題に真摯に取り組む議員を望んでいる。

投票が始まる直前、最も注目された議題は経済対策と医療充実。税金や物価の上昇、病院の不足などが指摘され、県内の生活改善が求められている。

県民は、選出される議員に市民の声を大事にし、誠実に対応する姿勢を期待している。女性議員の増加や地域課題への取り組みなど、県政の改革が求められている。

街で聞いてみた 沖縄県議選・県民の関心事は?

任期満了にともなう沖縄県議会議員選挙が7日、告示されました。困りごとや課題など、地域の声をすくい上げ、政治の場に届ける代弁者を選ぶわけですが、県民はどのようなことに関心を持ち、何を改善してほしい思っているのか。街に出て聞いてきました。

那覇市でまず声をかけたのは男性の2人組。30代半ば、抱える困りごとは―。

▽豊見城市・男性(34)

「何か変わってほしい事…。でも子どもがいるので、子どもの何かしらの支援ですかね」

▽那覇市・男性(35)

「やっぱり子育て支援になると思う。保育園問題とか」

ー保育園は足りていない?

「そうだと思います。どこもパンパンなんで。第1希望にギリギリ通るかな、くらいなんですけど」

70歳の女性は。

▽那覇市・女性(70)

「私みたいな高齢者がね。那覇市役所まで古波蔵から来るのにタクシーを拾う。これの補助があったら有難いと思う。往復2000円位出るわけでしょ」

ー移動する足がほしい?

「そうそう」

現在転職を考えているという女性は。

▽那覇市・女性(45)

「観光で盛り上がっているじゃないですか。沖縄って。県外から来ている人たちと、交流しあいながら、面白いサービス提供ができる仕事がないか探していますね」

ー観光の仕事を充実させてほしい?

「そう」

取材エリアを離島に移すと。

▽与那国町・男性(67)

「雇用がちょっと少ないですね。公共工事とかね。仕事で、与那国がよくなるように。そういう話を議員にしたい」

▽石垣市・男性(38)

「早割とかで、1万4790円ですね。飛行賃だけで。今月(子どもの)大会で沖縄本島に行くんですよ。来月もまた行くんですよ。派遣費とかもっと上げてくれたらな」

▽石垣市・女性(30代)

「住むところも補助がほしい。やっぱり家を建てるのも離島だからすごく料金がかかっちゃって。住むところも少なくなってきているので」

全国の約7割の米軍施設が依然として県内に集中する現状を変えてほしいと願う人たちも。

▽名護市・女性

「普天間から辺野古の方に、基地が移転されると飛行機が小学校の上とか、飛ぶんじゃないかと思う。やっぱり子ども達には安全に教育を受ける権利があると思う。それが守られなかったら困る。それが一番心配ですね」

▽県民(61)

「(辺野古に)基地ができると、海の汚染の問題とか。そういったことで不安を覚えています。県議会の方たちには党派を超えて、基地問題に真摯に取り組んでほしい」

▽豊見城市・女性(85)

「(軍拡で)大変さ、戦争があるかもしれない不安があるね。私たちは逝ってしまうからいい。子供や孫が戦争にあうのかなと思ってね」

県議会のあり方について意見する人も。

▽石垣市・男性(36)

「県議会、どのカテゴリー(の議会)でも、やっぱり市民の声を聞く姿勢はちゃんと持ってほしいと思う。石垣市を見ても、必ずしも市民の声を大事にしようと思う人ばかりではないのは見えるので。選挙がゲームにならないように、市民の声を拾いげることを丁寧にやってほしい。その覚悟を持っている人が、ちゃんとそういう所(議会)で働いてほしい」

ー県議選に期待することは?

▽那覇市・女性(70)

「あんまり変わらないよね。やっぱり女性を半分以上にするべきよね」

ー女性がいることで何が変わる?

「きめ細やかさ。女性の立場に立った弱いところをちゃんとね、言ってくれる。困っている事とかね」

現在の県議会は、48議席中、女性議員は7人です。

今回実施したインタビューで、特に多かった県民の関心事は2つありました。その1つが…

▽那覇市・女性(53)

「電気代、ガス代、結構上がるね。経済対策が1番かもしれない。だって、沖縄って結構、よそよりも給料が低めのところじゃないですか。その上で、これだけ値段が上がったら、もしかしたら貧困者ももっと増えてくるのかな」

▽名護市の大学生(22)

「今すぐそこの大学に通っているんですけど、沖縄県は所得が低いことを理由に、内地からきている子たちがみんな沖縄県で就職を考えていないので。県内の所得を上げてほしい」

▽県民

「物価等も上がりすぎて、税金も高いものだから、ここをちょっと改善してほしい。無理な話かもしれないが、これは願いたい」

経済政策と並んで、多くの関心を集めたのが。

▽那覇市・女性(19)

「今医療系の学校に通っていて。医療の充実をもっと図ってほしいというのは感じます」

老若男女が上げたのが医療サポートでした。

「患者さん側のサポートも、病床数が足りないのもそうだし。もっとサポートしてくれたらなと思う」

▽読谷村・男性(33)

「病院が少ない、読谷は。予約制なんだけど、予約が全然とれないとか。そういったところがキツイですね。検索して、沖縄市に行ったり、遠出をしてまで病院を探す感じですね」

▽竹富町・女性(20代)

「歯医者があまりなくて。石垣に通ったり、本島に行くのが大変です」

「気軽にがん検診できないのがちょっと怖いですよね。医療面がもうちょっと充実したら、みんな幸せになるんじゃないかな。安心して暮らせるんじゃないかな、広い年齢層で」

身の回りの課題や問題に向き合ってくれる議員を選ぶ、県議選。期日前投票は8日から、投開票は今月16日です。

(取材:今井憲和)