沖縄県議選告示73人届け出…知事派は「南西諸島シフト」反対訴え、反知事派は地域振興に重点

AI要約

沖縄県議選が告示され、73人が立候補。知事派と反知事派の対立が焦点となる。

選挙区内訳は現職36人、新人36人。県議会の現有勢力は知事派24人、反知事派22人。

沖縄の県議選は安全保障政策に影響を与え、知事派は普天間飛行場移設反対を訴える一方、反知事派は地域振興に力を入れている。

 沖縄県議選(定数48)が7日告示された。全13選挙区に午前9時時点で計73人が立候補を届け出た。米軍基地問題や安全保障政策を巡って政府と対立する玉城デニー知事派が過半数を維持するのか、政府とのパイプを生かした地域振興を掲げる自民、公明両党など反知事派が16年ぶりに獲得するかが焦点となる。投開票は16日。

 73人の内訳は現職36人、元議員1人、新人36人。読売新聞などが玉城県政の支持・不支持などを尋ねたアンケートでは、共産、立憲民主、社民党などの33人が知事派、自民、公明党、日本維新の会などの33人が反知事派、7人が中立と答えた。県議会の現有勢力は知事派24人、反知事派22人、中立2人となっている。

 沖縄の県議選は日本の安全保障政策や約2年後の知事選にも影響を与える重要選挙だ。玉城氏の支持基盤「オール沖縄」勢力が反対する米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設は、法廷闘争がほぼ終結して工事が進展。そのため知事派は、台湾有事を念頭に進む防衛力の「南西諸島シフト」反対を訴えるが、政府と足並みをそろえる反知事派は論戦を避け、地域振興の主張に力を入れている。

 選挙人名簿登録者数は6日現在、117万8000人。