逆風の大阪万博、開幕まで10カ月…吉村知事を直撃 準備は間に合う?愛知万博から学べることは?

AI要約

2025年の大阪・関西万博に向けて建設中の会場やパビリオンの準備状況が報じられている。

新型コロナの影響や人件費・資材価格の高騰により、各国の準備に遅れが生じており、課題が山積している。

大阪万博を成功させるためには、タイミングを逃さず計画を進める必要がある。

逆風の大阪万博、開幕まで10カ月…吉村知事を直撃 準備は間に合う?愛知万博から学べることは?

愛知万博から約20年。来年開催される「大阪・関西万博」は、逆風の真っただ中。建設費の増額に直面し、整備の遅れや関心度の低さが指摘されています。山積する課題に、どう向き合うのか。メ~テレのスタジオで吉村洋文知事を直撃しました。

 5月23日、濱田隼アナウンサーが東海地方のテレビ局で初めて建設中の会場を潜入取材しました。

 「万博会場です。まさに工事が行われていて、奥にはシンボルのリングもあります」(濱田隼アナ)

 大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲で開催される2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」。

 そのシンボル、1周2kmの「大屋根リング」は9割が完成しています。

 「間近で見るとものすごく迫力、存在感を感じます。近づいていくとほんのり木の香りがします。柱と梁の組み合わせで作られ、奥まで続いています。これが1周つながる。壮大です」(濱田アナ)

 高さ12mほどのリングから会場を見渡してみると──

 「徐々にパビリオンが建ってきています。ただ完成がどうなるか、想像できるかと言われれば、ここからなんでしょう。まだまだ完成までは時間がかかりそうです」(濱田アナ)

 テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

 東海地方からは、三重県がブースを出展。また、海外パビリオンについては、161の国と地域が参加を表明していますが、準備の遅れが懸念されています。

 「ちょっと遅いのではと思う」(万博工事 関係者)

 「あんまり進んでいない。工事自体が」(万博工事 関係者)

 日本国際博覧会協会によりますと、パビリオンを自前で作るのは53カ国です。

 このうち8カ国がいまだに着工に至っていない上、14カ国については、施工業者すら決まっていないといいます。

 背景にあるのは、人件費や資材価格の高騰。

 また、万博は5年に1度、開催されていますが、新型コロナの影響で前回の「ドバイ万博」が1年延期されたため、大阪万博に向けた各国の準備期間が短くなったことも影響しています。