ジャンボタニシ注意報 佐賀県内全域に 水稲に大きな被害の恐れ、防除対策呼びかける

AI要約

佐賀県農業技術防除センターは、ジャンボタニシの被害が懸念されるため、県内全域に注意報を出す。

ジャンボタニシは水稲の苗を食害し、高い越冬率と多雨が被害を引き起こす可能性がある。

防除対策として、浅水管理や薬剤散布などの対策が呼びかけられている。

ジャンボタニシ注意報 佐賀県内全域に 水稲に大きな被害の恐れ、防除対策呼びかける

 佐賀県農業技術防除センターは5日、ジャンボタニシ(正式名称スクミリンゴガイ)の発生量が多いと予想され、水稲に大きな被害が生じる恐れがあるとして、県内全域に注意報を出した。発生した水田では、浅水管理や薬剤散布による防除を呼びかけている。

 ジャンボタニシは、田植え直後から約2週間までの稲苗を食害する。今冬の平均気温が高かったため貝の越冬率が高いと推定される。6月の降水量は平年並みか多いと予想され、多雨で水深が深いと移動が容易になり食害されやすくなる。

 5月17日の早期水稲での調査では、1平方メートル当たりで平年の2・1匹を上回る6・8匹が生息し、多発ほ場で食害が確認された。山間部の早植え水稲の一部でも食害が出ている。

 防除対策として、田植え前は水の出入り口からほ場への侵入防止に努めるほか、田植え後にジャンボタニシが確認された場合は、捕獲や、移動しにくいよう水深約1センチ程度の浅水管理、薬剤散布を勧めている。(古賀真理子)