「12億円の返還求めない」諫早湾干拓事業 農水省が開門派漁業者へ説明会

AI要約

農水省は1日、諫早湾干拓事業について開門派の漁業者らに対する説明会を開き、開門義務を果たさない代わりに支払った間接強制金およそ12億円の返還を求めない方針を示した。

説明会では有明海再生を目指すための取り組みについて説明が行われ、確定判決の原告漁業者17人も出席した。

一方、漁業者らは有明海再生に向けた「話し合いの場」への参加条件として開門請求権の放棄が必要とされ、双方の立場が一致しないまま話し合いは続いている。

「12億円の返還求めない」諫早湾干拓事業 農水省が開門派漁業者へ説明会

農水省は1日、諫早湾干拓事業について開門派の漁業者らに対する説明会を開き、これまでに開門義務を果たさない代わりに支払った間接強制金およそ12億円の返還を求めない考えを示しました。

この説明会は農水省が「開門によらない有明海再生を目指す」とした去年3月の大臣談話について説明するため開いたもので、国に開門を命じた確定判決の原告漁業者17人が出席しました。

この中で農水省の担当者は、開門義務を果たさない代わりに原告漁業者に支払ってきた間接強制金およそ12億円の返還を求めない考えを示しました。

一方で、有明海再生に向けた「話し合いの場」への参加には開門請求権の放棄が必要との条件を提示、これに漁業者らは反発し両者の溝が埋まることはありませんでした。