なぜ「1000万円」を超える貯金をすると、銀行から連絡が来るの? 対策のため、口座を複数作っておくべき?

AI要約

銀行から1000万円を超える預貯金がある場合、ペイオフや投資の勧誘の電話がかかってくることがある。

基本的な受け答えで対処することができるが、詐欺の可能性も考慮する必要がある。

電話に乗る場合は、銀行に直接出向いて詳細を確認することが重要である。

なぜ「1000万円」を超える貯金をすると、銀行から連絡が来るの? 対策のため、口座を複数作っておくべき?

銀行の預貯金額が1000万円を超えると、銀行から連絡の電話がくる場合があります。経験のある方だと、詐欺や勧誘ではないかと怪しんだ経験も多いことでしょう。

そこで今回は、1000万円を超える貯金で銀行から連絡がくる理由や対処法について解説します。

銀行の預金残高が1000万円を超えた際にかかってくる電話は、以下の用件であることがほとんどです。

・ペイオフの注意喚起

・投資やローンの勧誘

それぞれ詳しく解説します。

◆ペイオフの注意喚起

ペイオフとは、万が一金融機関が破綻したときの備えとして、預金保険機構から口座人に1000万円まで預金額が保証される制度です。通常、銀行が破綻すると預けている預貯金はゼロになってしまいます。

しかし、ペイオフの制度を導入しておけば、一定金額は保証されるのです。そのため、1000万円以上の預貯金で銀行からペイオフの連絡がくるのは、「これ以上の預貯金は保証されません」という注意喚起を意味します。

つまり、ペイオフの電話は銀行側の配慮といえるでしょう。もし銀行の破綻に備える場合には、1つの口座に1000万円以上入れるのではなく、1000万円を上限にして複数の銀行口座に預貯金を分散しておくとよいでしょう。

◆投資やローンの勧誘

ペイオフ以外の目的として挙げられるのが、投資やローンの勧誘です。銀行にとって、1000万円以上の貯金がある方は大口の顧客です。

そのため、銀行が専売している投資商品・生命保険・ローンの勧誘をしたいと考えている可能性があります。銀行員の営業マンには、ノルマが存在します。営業成績によって自分の出世や給与が変動するため、見込みのある顧客に電話するのは定石といえるでしょう。

次に、実際に預貯金額1000万円を超えて銀行から電話がきたときの対処法について解説します。銀行やクレジットカード会社など、お金に関連した電話は「なにかトラブルがあったのではないか」と、心配になる方もいるでしょう。

しかし、うっかり勧誘話に乗らないためにきちんと対処しましょう。

◆基本は通常通り対応して問題ない

ペイオフや投資などの勧誘に関する電話の場合、基本的にこちらからアクションを起こさなければ問題ありません。あくまで注意喚起や勧誘目的の電話のため、通常通り対応しましょう。

もし、投資に関して興味がある場合は、勧誘の話を聞いてみるのもよいかもしれません。ただし、勧誘の話は相手が間違いなく銀行の者であることを確認した上で、詳しい内容は銀行に出向いて直接聞くことをおすすめします。

◆詐欺の電話に注意

電話のなかには、銀行を装った詐欺の可能性も考慮しましょう。例えば、預貯金の話を第三者を経由して聞かれた場合、詐欺の電話をかけてくる可能性があります。また、勧誘のメールもできるだけ開かないほうがよいでしょう。

銀行の預貯金額が1000万円を超えて銀行から電話がかかってきても、多くの場合ペイオフや投資の勧誘に関する電話です。

基本的な受け答えをすればよいため、あせる必要はありません。詐欺に備える場合には電話で勧誘の話に乗らず、銀行へ直接出向くことをおすすめします。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー