「不登校」の原因は“お昼寝”だった!? 保育園でのお昼寝はアリか?ナシか?

AI要約

幼稚園や保育園の先生の間でも意見が分かれる、年長さんのお昼寝と不登校の関係。

保育園に通っていた子が不登校になりやすい理由と、お昼寝習慣の影響。

お昼寝習慣が持続すると、不登校や勉強の遅れにつながる可能性があるという研究結果。

「不登校」の原因は“お昼寝”だった!? 保育園でのお昼寝はアリか?ナシか?

子育てに直面したときに、巷で耳にする、あんなウワサ、こんな説。それってほんとうに根拠があるの? 

これまで、気になる論文を読んできた、情報理工学博士の山口先生が、世の中にあふれる「子育て説」を科学の面から一刀両断。現在子育てに悩んでいる方、なにかヒントが見つかるかもしれませんよ! 

今回は、「年長さんのお昼寝と不登校」​について、お話しします。

年長さんをお昼寝すべきかどうかという「お昼寝論争」は、実は幼稚園や保育園の先生の間でも意見が分かれるそうです。

小学生の不登校も最近増えてきました。できれば不登校にならないよう、多少の対策はしておきたいものです。

今回は、お昼寝と不登校に関する研究成果があるので、その話をしていきたいと思います。

赤ちゃんは、1日の半分以上を睡眠に充てるので、昼寝は必須です。成長するにしたがって、睡眠時間が少しずつ減っていきます。それに伴いお昼寝の時間も少しずつ短くなっていって、小学生になるころにはお昼寝をしなくなるといわれています。

一方で、小学生になる頃までには、幼稚園に通っている子(お昼寝なし)と保育園に通っている子(お昼寝あり)で大きな差が生じています。

それは、お昼寝の習慣がついてしまった子と、そうでない子です。実はこのことが、小学校高学年での不登校に関連があると、最近の研究でわかってきました。

つまり、研究結果では、保育園の子のほうが不登校になりやすかったんだそうです。

私の息子は保育園に通っていますが、だいたい12:30~14:30の2時間くらいお昼寝させているようです。

ではなぜお昼寝をさせるかというと、まず3歳以下は成長のためにお昼寝が必須です。ただ、このお昼寝の習慣を4、5歳まで引っ張っているところもあります。

不登校となってしまった子どもたちを調べたところ、3歳から5歳ぐらいに昼寝をする習慣があったことがわかっています。

小学校にあがってすぐは、学校で過ごす時間も短く、帰宅後に家でお昼寝をしている可能性があります。

年長さんまでお昼寝をしていた子は、小学生になったからといって、すぐにはやめられない可能性もあります。すると夜に眠れなくなり、朝寝坊することもあるかもしれません。実は朝寝坊が不登校の要因になっているそうです。

3年生くらいになってくると、午後の授業もありますが、昼寝の習慣がついてしまった子は、午後の授業で眠くなってしまい、集中力にかけるので、勉強がわからなくなってしまいます。朝寝坊をしがちな子は、勉強についていけなくなり、不登校につながるという悪循環になっているのです。

これらはまずアメリカでされた研究ですが、最近日本でも同様の研究結果が出ています。