馴染みのラーメン店で出されたラーメンが”髪の毛”入りでした。お店に伝えるべきでしょうか?

AI要約

広島県食品生活衛生課のアンケートによると、食品への異物混入経験者は25%で、その内訳は髪の毛や虫など様々。

異物混入をしたことを伝える人の割合は半数以上だが、対応に納得できない人も24%存在。

消費者庁によると、製造物責任法により損害賠償請求できる条件もあるため、異物混入が原因で体調不良になった場合は対応が必要。

馴染みのラーメン店で出されたラーメンが”髪の毛”入りでした。お店に伝えるべきでしょうか?

飲食店で注文した商品に「髪の毛などの異物が混入していた」という経験がある方もいらっしゃるでしょう。

例えばその飲食店がなじみの店だった場合、髪の毛が入っていることをお店に伝えづらいと感じることもあるかもしれません。

本記事では、異物混入があった場合にお店にクレームを入れたことがある人の割合について、お店に求める対応や損害賠償の対象になるケースも含めてご紹介します。

広島県食品生活衛生課が第一生命保険株式会社との連携により実施した県民アンケートによると、「食品への異物混入を経験したことがある」と答えた人の割合は全体の25%となっています。そのうち、混入していた異物の内容については、56%が「髪の毛」、23%が「虫」、8%が「プラスチック」ということでした。

異物混入を経験したことがある人のうち、そのことをお店側に伝えたかどうかについては「伝えることが多い」と答えた人が59%と半数以上を占めており、残りの41%は「伝えないことが多い」と答えています。

同調査によると、異物混入を伝えた際のお店側の対応に「納得がいかなかったことがある」と答えた人の割合は24%でした。その理由としては「原因が分からず、説明が不十分」「責任者が対応しない」「謝罪がない」「お店は悪くないという態度」などが挙げられています。

また、客側が求める「望ましい対応」としては「責任者が対応」「誠実な態度」「丁寧な謝罪」「商品の自主回収」の4つがほぼ同割合となっており、返金までは求めていないケースが多いと考えられます。

混入していたものが髪の毛であれば考えにくいことですが、ものによっては体調不良などの原因になることもあるでしょう。

消費者庁によると「製造物責任法により損害賠償を請求することができるのは、製造物の欠陥によって、人の生命、身体に被害をもたらした場合や、欠陥のある製造物以外の財産に損害が発生したとき」とされています。

異物混入に気づかず食べてしまい、嘔吐(おうと)や下痢・腹痛などの症状が現れたときは、医療機関を受診したのちに消費生活センターに相談するなどしましょう。