日本で燃費がよい車にランクインしたのは? 普通車と軽自動車で見てみた

AI要約

燃費のよい乗用車ベスト10を発表。普通車・小型自動車部門、軽自動車部門それぞれの上位車種が紹介されている。

トヨタのヤリスが普通車・小型自動車部門で1位を獲得。軽量車台とハイブリッドシステムの採用が燃費向上に貢献している。

スズキのアルトが軽自動車部門で1位を獲得。エネチャージや新アイドリングストップシステムの搭載により燃費が向上している。

日本で燃費がよい車にランクインしたのは? 普通車と軽自動車で見てみた

「車を購入するなら燃費がよい車にしよう!」と考えている方は、きっと多いでしょう。昨今、どの車種であっても、従来の車より燃費のよいものばかりですが、一番燃費がよいのは一体どの車種でしょうか。

そこで今回は、国土交通省が令和4年度に発表した「国土交通省自動車交通局プレスリリ-ス」の内容を基に、燃費のよい乗用車ベスト10を発表します。

早速ですが、燃費のよい乗用車ベスト10を見ていきましょう。まずは、普通車・小型自動車部門から発表します。その後、軽自動車部門の順位を紹介します。

◆普通車・小型自動車部門

普通車・小型自動車で燃費がよい車種ベスト10を表1にまとめました。

※国土交通省 自動車局車両基準・国際課「国土交通省自動車交通局プレスリリ-ス」を基に著者作成 

第1位は、1リットルの燃料で36.0キロメートル走行できるトヨタのヤリスです。ヤリスが燃費のよい車で第1位になれたのは「TNGAプラットフォーム」と呼ばれる軽量の車台を取り入れたためです。

それに加えて、エネルギーの無駄を減らしたハイブリッドシステムを導入したこともよい影響を与えています。ベスト10のうち、ベスト5位から1位までを含む8つの順位をトヨタが独占しており、これは同社が低燃費車種の開発に力を入れていることを示しています。

◆軽自動車部門

続いて、軽自動車で燃費がよい車種ベスト10を表2にまとめました。

※国土交通省 自動車局車両基準・国際課「国土交通省自動車交通局プレスリリ-ス」を基に筆者作成 

一方、軽自動車部門の第1位は、1リットルで27.7キロメートルの走行が可能なスズキのアルトです。

アルトには、減速時に発電する「エネチャージ」や、13.0キロメートル以下になるとエンジンが自動停止する「新アイドリングストップシステム」が搭載されており、それらが燃費のよさにつながりました。

さらに、軽量な車台「テクト」の採用も、燃費のよさを高める要因の1つです。普通車・小型自動車部門ではほとんどの順位を独占していたトヨタに代わって、軽自動車部門ではスズキが順位を5つ独占する活躍を見せています。