マジンガーZ・ガンダム…巨大ロボアニメと再会できる200点、メカニックデザイナー・宮武一貴さんのコラボ作も

AI要約

高松市美術館で開催されている展覧会「日本の巨大ロボット群像」では、「マジンガーZ」「勇者ライディーン」「機動戦士ガンダム」など約200点の展示があり、童心に返り楽しむことができる。

展示では、巨大ロボットアニメの元祖である「鉄人28号」から始まり、80年代までのロボットアニメの歴史が紹介されている。また、実写化との比較も行われている。

機動戦士ガンダムが80年代に登場し、ロボットの内部構造や登場人物の内面描写がリアルになり、幅広い世代から共感を集めたことが紹介されている。

巨大ロボットアニメの歴史をたどる展覧会「日本の巨大ロボット群像」が、高松市紺屋町の高松市美術館で開かれている。「マジンガーZ」「勇者ライディーン」「機動戦士ガンダム」などにまつわる約200点が並び、人気ロボとの再会で童心に返り、楽しむことができる。6月16日まで。(岩崎千晶)

 巨大ロボットアニメの元祖は、1963年にテレビ放映が始まった「鉄人28号」という。その後、80、92年、2007年にアニメ化された時のキャラクターデザインを紹介。1960年と2005年の実写化との比較もできる。

 70年代になると、多くのロボットアニメが制作されて「黄金期」に突入。パイロットがロボットに搭乗する「マジンガーZ」、胴体や足が合体して完成する「超電磁ロボ コン・バトラーV」など様々なアイデアが取り入れられた。

 79年放送開始の「機動戦士ガンダム」が契機となり、80年代はロボットの内部構造など設定がよりリアルになり、登場人物の内面の描写が深化。幅広い世代から共感を集めたことを、原画や映像、模型などを通じて紹介している。

 会場の床には、等身大のガンダム(全長18メートル)が描かれ、歩いて大きさを体感できる仕掛けも。子ども2人と歩いた高松市の女性(42)は「実物だと迫力がある」と笑顔を見せていた。

 メカニックデザイナーの宮武一貴さんが、異なる作品のロボット同士による戦闘を描いた特別コラボや、ロボットの実物大パネルも並ぶ。牧野裕二学芸員は「かつて夢中になったアニメと再び出会い、当時の思い出とともに楽しんでもらえたら」と話す。

 月曜休館。一般1200円、大学生600円、高校生以下無料。問い合わせは同館(087・823・1711)。

 高松琴平電気鉄道を題材にしたSF劇画の原画などを集めた関連特別企画も、同館などで同時開催している。