クーラーの掃除をしたら「28度」でも部屋が冷えるようになりました。掃除前は「24度」で24時間つけていたのですが、電気代はどれくらい変わるでしょうか?

AI要約

クーラーの電気代を節約するためには、設定温度を1度上げるだけでも効果がある。

さらに、フィルターの掃除をすることで冷房効果が向上し、電気代も削減できる。

設定温度を4度上げる場合の電気代の差は1日で159円、1ヶ月で4770円にもなる。

クーラーの掃除をしたら「28度」でも部屋が冷えるようになりました。掃除前は「24度」で24時間つけていたのですが、電気代はどれくらい変わるでしょうか?

クーラーの電気代は、設定温度を1度変えるだけでも安くなるといわれています。とくに暑い夏場には1日中クーラーをつけている家庭も珍しくないため、設定温度を1度変えるだけでも節約効果が見込まれるでしょう。

また、フィルターの掃除を行うことで、冷房の効きがよくなるケースもあるようです。今回は、クーラーの設定温度を4度上げた場合の電気代と、フィルター掃除による節電効果について解説します。

クーラーの消費電力は、製品が対応している部屋の畳数やメーカーによって異なります。今回は8畳タイプで冷房時の消費電力が500ワットのクーラーを想定して計算していきましょう。

電力料金単価は契約の電力会社によって異なりますが、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価である31円/キロワットアワーを使用します。なお、電気代の計算式は「消費電力(キロワット)×使用時間×電力料金単価(円/キロワットアワー)」で求められます。

消費電力を500ワット(500ワット=500/1000キロワット)とすると、1時間あたりにかかる電気代は「0.5キロワット×1時間×31円/キロワットアワー」で、15.5円です。

環境省の発表によると、冷房時の消費電力量は設定温度を1度上げるごとに約13%削減されるといわれています。設定温度を4度上げた場合の1時間あたりの消費電力量は約286ワットアワー(500ワットアワー×0.87×0.87×0.87×0.87)となり、電気代は「0.286キロワットアワー×31円/キロワットアワー」で約8.87円です。

冷房の設定温度を4度上げた場合の電気代の差は、1時間あたりおよそ6.63円であることが分かります。24時間なら約159円、1ヶ月(30日)続くなら約4770円の差となります。

■フィルターが汚れていると電気代が高くなる可能性がある

クーラーの消費電力は、フィルターが汚れていると余計にかかる可能性があります。フィルターがほこりで目詰まりを起こしていれば、冷却効率が悪くなります。そのため「いつもよりクーラーの効きが悪い」「電気代が高くなった」と感じたらクーラーのフィルターを掃除してみましょう。