《写真展開催中》日本の音楽カメラマンの草分けは、故郷・広島をどのように見つめたのか?《写真で辿る8月6日の記憶》

AI要約

カメラマンの三浦憲治さんが広島での写真撮影を開始した経緯や思い、そして毎年の8月6日の様子を語る。

今年も広島の写真展が開催され、作品や参加アーティストから三浦さんの人柄が伝わる。

東京で開催される写真展を通じて、三浦さんが捉えた広島の8月6日を感じてほしい。

《写真展開催中》日本の音楽カメラマンの草分けは、故郷・広島をどのように見つめたのか?《写真で辿る8月6日の記憶》

 サザンオールスターズ、松任谷由実、奥田民生、そして福山雅治…錚々たるミュージシャンや俳優たちを撮影し続け、今年75歳を迎えたカメラマンの三浦憲治さん。日本の音楽カメラマンの草分けが11年に渡って撮り続けているのが故郷・広島の写真である。

 だが、年齢を重ねるまで広島の写真を積極的に撮影しようとは思わなかったという。

「そうそう。でも先輩カメラマンの半沢克夫さんが、『ミウラ、自分の故郷の写真を撮ってみたらどうなんだ?』と声をかけてくれて。それで8月6日、原爆が落とされた日に毎年広島へ行って撮影をし始めたんだ。

 人々がどのような思いでその日を迎えているのか、1日広島で過ごして、その様子を自分の目で見て撮るようになって。でもまさかこんなに長くやるとは思ってなかったよ(笑)。飽きっぽいから2、3年でやめるかもな……と最初は思っていたんだ」

 今年も多くの作品がギャラリーに並び、18日から写真展が始まった。三浦さんはどんな思いで8月6日の広島を見つめたのだろうか?

「今年は岸田総理の事件があったためか、警備が厳しかった。お巡りさんも多くて色々なところにゲートができて検査をしていたよ。それから外国人が年々増えているね。アメリカ人やアジア人じゃないんだ。欧米人というのかな、ヨーロッパの人々が多くて関心の高さを感じたよ。でも一番の思い出は今年も暑かった、だね(笑)」

 題字は今年も仲條正義氏。2021年10月に惜しまれつつ亡くなったデザイナーのロゴが、三浦さんの写真展に彩りを添えている。序文や展示作品にも三浦さんを慕う多くのミュージシャンや、アーティストたちがズラリ。

 三浦さんがあたたかな視線で見つめた広島の8月6日を、東京・恵比寿で感じて欲しい。

撮影 三浦憲治

INFORMATIONアイコン展覧会名 三浦憲治写真展 2024 ミウラヒロシマ Vol.11

会期 2024年9月18日(水)~ 9月23日(月)

会場 AL( 東京都渋谷区恵比寿南3-7-17 )

開館時間 13:00~19:00 会期中無休

※最終日9/23 13:00~17:00

TEL 03-5722-9799

公式サイト https://al-tokyo.jp/news/miurahiroshima2024/