【143cmの神龍(シェンロン)】タチウオの船宿記録を更新!

AI要約

寒川港「小峯丸」はタチウオを様々な釣り方で狙える船宿。予約順で釣り座を割り振り、餌釣りやジギングなど多様な釣法を楽しめる。

船は富津岬を過ぎてポイントに到着。船長の指示で54mから56mの水深でタチウオを狙う。操船技術が光る。

餌釣りやルアーでタチウオを釣る参加者。棚の合わせ方やロッド操作のコツを学び、積極的に釣果を伸ばしている。

【143cmの神龍(シェンロン)】タチウオの船宿記録を更新!

近年、東京湾で周年狙える人気のターゲットとなっているタチウオ。引きや食味はもちろん、テンビン仕掛けを使った「餌釣り」やメタルジグで狙う「ジギング」、東京湾でも定着した関西発の「テンヤ」など多様の釣法があるのも魅力だ。今回はあらゆる釣り方で狙える船宿があると聞き千葉県は寒川港「小峯丸」を訪ねた。

タチウオを様々な釣り方で狙える『小峯丸』は、船長が釣り方ごとに予約順で釣り座を割り振るスタイル。そのため、事前に希望の釣り方を船長に伝えておく必要がある。テンビンの場合、餌は500円を支払うことで「コノシロ」もしくは「サバ」のいずれかの短冊を1日使うことができる。テンヤの場合はイワシ餌になるが、こちらは各自持参が基本とのこと。

富津岬を過ぎて8時15分頃に、最初のポイントとなる第二海保の南沖に到着すると、すでに船団が見えた。タチウオ船でひしめき合う中、船長の巧みな操船でポイントを選定していく。船の行き足を止める後進の音が響き「はいどうぞ、(棚は)54mから56mね、水深は56m」と船長より開始の合図。各自が一斉に道具を投入する。

一投目からヒットさせたのは左舷ミヨシの餌釣りの方。レギュラーサイズではあったが、これを皮切りに一流し目から順調にタチウオが続々とヒットし始めた。ちなみに「指示棚が中層の場合は水面からPEラインのマーカーで棚を合わせる」と船長。さらに、指示棚より仕掛けを下げてしまうと、魚が散ったり根掛かり多くなるそうだ。これは意識しておきたいところ。

ルアーで順調に数を伸ばしていたのは、右舷胴の間のルアーマン。「スローのワンチッピジャークを数回、その後ロッドをスっと上げてからゆっくり下げてフォールで誘うとアタリが出ました」とのことだった。さらに「フォールはカーブフォールではなく真っ直ぐ落とすイメージで」と付け加えてくれた。横からロッド操作を見ていたところ、ジャーク幅は小さめで比較的やさしく行っている印象だ。そして、その後のソフトな誘いとフォールが“喰わせの間”になり、釣果に結び付いていたのだろう。