5000人に聞いた「本当の退職理由」TOP3、建前の1位は「別の職種に挑戦したい」、本音の1位は?

AI要約

退職理由についてのアンケート結果を紹介。多くの人が本当の理由を会社に伝えない理由について具体的なエピソードを挙げている。

会社に伝えた退職理由と実際の本当の理由には差異があることが分かる。特に人間関係の悪さが最多の本当の理由であることが明らかになった。

後編では退職代行サービスの利用状況について調査結果を紹介予定。

5000人に聞いた「本当の退職理由」TOP3、建前の1位は「別の職種に挑戦したい」、本音の1位は?

人事や上司にテンプレのように伝える退職理由と言えば、「一身上の都合」だろう。このほかにも「別の職種に挑戦したい」「家庭の事情で…」など様々な定番の建前が存在するが、では、会社から去る人に最も多い「本当の退職理由」とはいったい何か?

エン・ジャパンが運営する掲載企業数No.1の社員・バイト求人サイト「エンゲージ」はこのほど、同サイト上で「本当の退職理由」についてアンケートを実施し、5,168名から回答を得た。以下、調査結果を紹介する。

これまで退職経験がある4,658名に「退職時に、会社に伝えなかった“本当の退職理由”はありますか?」と質問すると、54%が「はい」と回答した。

続けて、伝えなかった理由を質問すると、トップは「話しても理解してもらえないと思ったから」(46%)。具体的なエピソードも紹介する。

■伝えなかった理由に関する、具体的な理由・エピソード

・何も変わらないと思っていたし、辞める決心がついていたため伝える意味がないと思った。(20代男性)

・退職以前の面談で、会社に対する不満を言ったことがあったが聞いてもらえなかったため。(20代女性)

・退職を伝える相手が原因だったので言いたくなかった。(20代女性)

・有給取得を申請したところ、理由をしつこく聞かれたり、威圧的な態度で迫られた経験があり、退職時も同様の態度を取られることに懸念があった。(30代男性)

・パワハラを容認している職場なので、伝えても理解されないと判断した。(30代女性)

・退職代行サービスを使って退職したから。(30代女性)

・取引先企業からスカウトされての退職であったため、企業間で問題になる恐れもあり伝えられなかった。(40代男性)

・ネットで調べた結果、会社と自分にとって円満に退職することがベストであると解釈したから。本当の理由がネガティブな場合、話さないことがマナーであると理解した。(40代女性)

・会社がパワハラを認識していたが、対応していなかったため。(40代女性)

2:会社に伝えた退職理由、第1位は「別の職種にチャレンジしたい」

退職時に、会社に伝えた退職理由を聞くと、「別の職種にチャレンジしたい」が22%で最多となった。

退職時に「会社に伝えなかった“本当の退職理由”がある」と回答した人に、会社に伝えなかった本当の退職理由を聞くと「人間関係が悪い」が46%で最多に。

会社に伝えた退職理由、第1位の「別の職種にチャレンジしたい」(22%)は、本当の退職理由では第9位(6%)。第2位の「家庭の事情」(21%)は、本当の退職理由では第12位(3%)となり、本音とは差異があることがうかがえた。

後編では、認知が広がっている「退職代行サービス」について、利用経験の有無の割合と、今後の利用意向について調査結果を紹介していく。

<調査概要>

調査方法:インターネットによるアンケート

調査対象:『エンゲージ』を利用するユーザー

調査期間:2024年5月18日~7月12日

有効回答数:5,168名

出典:エン・ジャパン株式会社

構成/こじへい