金融資産1億円以上の人が多い都道府県TOP3、3位長崎県、2位東京都、1位は?
新NISAの影響で株式投資や資産運用への関心が高まっている。
アンケート調査では株式投資に取り組む人の割合や金融資産1億円以上の保有者の分布が明らかになった。
都道府県別のランキングや地域差、首位と最下位との差など、興味深い結果が示された。
今年1月から始まった新NISAの影響もあって、株式投資や資産運用へ関心を持つ人が増えている。
では、47都道府県の中で、もっとも株式投資に取り組んでいる人が多いのはいったいどこか?また、金融資産1億円以上の人が最も多い都道府県とは?
オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」はこのほど、全国の20代~70代の男女10,000人を対象に「株式投資への取り組み実態」についてアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
「あなたは株式投資に取り組んでいますか?」という問いに対して「はい」と回答した人の割合は、全国平均で26.7%(各都道府県の数値を47で割って算出)となった。
3割にも満たない結果となり、株式投資がまだまだ浸透しているとは言えない現状が見えてきた。
では、特に株式投資に取り組んでいる人が多い都道府県はどこだろうか? 都道府県別のランキングを見てみると、最も割合が高かったのは埼玉県の38.2%。全国平均と比べて11.5ポイント高くなっている。
東京都は第2位の37.4%だったが、首位の埼玉との差はわずか0.8ポイントだ。
第3位は愛知県の34.8%、第4位は兵庫県の32.6%、第5位は福岡県の32.5%で、大都市圏に属する都県が上位を占める結果となった。
株式投資に取り組んでいる人の割合が3割を超えたのは、12都府県に留まった。ただ、6位の奈良県(32.0%)や7位の滋賀県(31.7%)、9位タイの和歌山県と岐阜県(30.3%)がトップ10にランクインしたほか、多くの道県が20%台で拮抗しており、地域差はさほど大きくないと言えるのかもしれない。
最も数値が低かったのは鹿児島県の18.1%。次いで、わずかの差で秋田県が18.3%となった。岩手県(19.3%)と宮崎県(19.8%)を含めた4県のみが、2割を下回っている。首位の埼玉県(38.2%)と鹿児島県との差は20.1ポイントで、2倍以上の差となった。
今回のアンケートでは、現金・預貯金や株式・債券・投資信託・貯蓄型保険といった「金融資産」についても調査を行った。これらの金融資産の総額について選択式で尋ねたところ、「1億円以上」という回答をした人は、全国で2.9%。およそ3%の人が、金融資産1億円を保有しているようだ。
都道府県別で最も多かったのは福島県の6.1%で、全国平均の2倍以上という結果となった。
第2位は東京都の5.6%、第3位は長崎県の5.2%、第4位は兵庫県の5.0%で、ここまでが5%を上回っている。
後編では、株に取り組む人が多い県を性別ごとに見たランキングなども紹介していく。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国20代~70代の男女
調査人数:10,000人(男性4978人、女性5022人)
調査日 :2024年7月22~23日
※本調査にあたっては、回答数の割合が人口の多い都道府県に偏ることを抑えるため、3つのグループに分け、合計1万人から回答が得られるように調整した上で調査を行った。
○1,000人:東京都・神奈川県・千葉県
○2,000人:大阪府・愛知県・埼玉県・兵庫県・北海道・福岡県
○7,000人:上記に含まれない38府県
出典:株の学校ドットコム
構成/こじへい