言葉の発達が遅い3歳の孫娘が心配 幼稚園に通えば言葉を発するとは思うけれど… 原坂一郎の子育て相談

AI要約

3歳の孫娘が言葉の発達が遅く、療育指導を受ける施設に通っている。息子は孫娘の行動や態度を理解しようとしており、幼稚園入園に関する心配もあるが、楽観的な考え方が大切である。原因を探るよりも発語を促すことが重要。家族や周囲のサポートが必要。

漫画家の水木しげるさんなど、発語が遅かった有名人もいることを紹介。楽観的な視点が大切であることを強調。

お孫さんをサポートするために、家族や周囲がポジティブな応援をすることが重要。否定的な意見は避け、楽しい時間を提供する。

言葉の発達が遅い3歳の孫娘が心配 幼稚園に通えば言葉を発するとは思うけれど… 原坂一郎の子育て相談

Q

3歳の孫娘は言葉の発達が遅く、療育指導を受けられる施設に通っています。よく関わる息子は孫娘の行動や態度で何を言いたいかを理解するようです。息子の関わりすぎは言葉の発達が遅い原因の一つでしょうか。施設のスタッフや孫の母親はたまに、はっきりした言葉を聞くと言います。幼稚園に通うようになれば、主張したくて言葉を発すると思いますが、抽選で外れると入園できないので心配です。

A

お孫さんのこと、心配ですよね。でも「幼稚園に通えば言葉を発すると思う」という楽観的思考もあるようで、それは良いことだと思います。息子さんが、お孫さんの行動や態度で何を言いたいのかを理解するのは普段よく関わっているからこそで、それも素晴らしいことです。

その関わりを発達の遅れの原因の一つと考えるのは、息子さんが気の毒です。むしろ、ほめてあげてほしいと思います。今、大切なことは、原因を探ることではなく、お孫さんの発語を促すことです。お孫さんがはっきりとした言葉を発したことがあるなら、通っている施設の療法がお孫さんに合っているのだと思います。

これから、あなたにしてほしいのは、息子さん夫婦の応援です。お孫さんのお世話を手伝ったり、言葉は返ってこなくてもたくさん話しかけたりする様子を見るだけで、両親はうれしく、あなたが心強い存在になります。逆に「原因は○○だと思う」「幼稚園の抽選に外れたらどうするの」などネガティブな話は、彼らの前ではしないようにしてくださいね。

有名な話では、漫画家の水木しげるさんが話すようになったのは4歳ごろだったそうです。そういう私も実は3歳からでした。楽観主義のあなたにだけこっそりお伝えします。(こどもコンサルタント)

プロフィル

原坂一郎(はらさか・いちろう) 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

子育てに関する悩みを「原坂一郎先生へ」と記してお寄せください。原坂先生が回答します。<メール>life@sankei.co.jp