子どもに電動歯ブラシはNG? 手磨きとの違いとは 歯科医師に聞いた

AI要約

子どもの歯磨きにおける手磨きと電動歯ブラシの選択について、親御さんやお子さんの状況に合わせて選択すべきだというアドバイス。

乳歯が生えそろってくるお子さんには電動歯ブラシが効果的であり、親子で使うことで負担が少なく磨きやすい点を強調。

お子さんが磨けるようになったら手磨きを基本にし、仕上げ磨きで電動歯ブラシを使用するスタイルが良いとされている。

子どもに電動歯ブラシはNG? 手磨きとの違いとは 歯科医師に聞いた

 最近では、さまざまな種類の歯ブラシが店頭で売られています。あまりにも多いため、どんな歯ブラシを選んで良いか悩むこともあるでしょう。とくに乳歯が生えそろってくる子どもの歯磨きに頭を悩ます親御さんもいるかもしれません。手磨きも良いけれど、当てるだけの電動歯ブラシを使っても良いのでしょうか。ヨコデンタルクリニック院長の横引良評歯科医師に話を伺いました。

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 お子さんの歯磨きに電動歯ブラシを使うのがいいか、手磨きするのが良いのか――どちらが良いのかは、親御さんが仕上げ磨きを行うのか、お子さん自身が歯磨きをするのかなどによって変わってきます。電動歯ブラシでも手磨きでも、とくに問題がなければ、親子で話し合って好きなほうを選択されれば良いと思います。

 手磨きにするか電動歯ブラシにするかで迷う場合は、歯科医院を受診し、口の状態を診てもらったうえで、どのタイプの歯ブラシが合っているのかを聞いてみると良いでしょう。

 乳歯が生えた頃のお子さんの歯磨きに、電動歯ブラシは選択肢のひとつだと思います。ただし最初からお子さん本人が使うのではなく、親御さんが使ってください。

 お子さんがまだ小さく、親御さんが最初から最後まで磨いてあげる場合、短時間で効率的に磨ける電動歯ブラシは、親御さんにとってもお子さんにとっても負担が少ない点がメリットです。この時期は、歯磨きを嫌がるお子さんが多いので電動歯ブラシは有用だと言えます。ただし振動が苦手なお子さんもいますし、費用がかかることでもありますから、無理のない範囲で行いましょう。もちろん手磨きでも問題はありません。

 お子さん自身で歯を磨き始められる年齢になったら、手磨きで磨いてもらい、親御さんが行う仕上げ磨きで電動歯ブラシを用いるのが良いでしょう。磨き方ができていない状態で電動歯ブラシを使わせてしまうと、口の中を傷つけてしまう可能性もあるので、まずはお子さん自身で手磨きをすることを推奨します。

 そのようなスタイルから徐々に始めて、仕上げ磨きを卒業できる年齢になったら、お子さんの好みで、電動歯ブラシにするか手磨き歯ブラシにするかを決めていきましょう。かかりつけの歯科医師や歯科衛生士に相談するのも良いですよ。どちらにしても、お子さんが歯磨きに興味を持ち、きれいに磨けるようになることが大事です。